番外編 ハッピーニューイヤー!!
前後編ですぜぐへ、ぐへへ…………2日に投稿出来たら良いなぁと思っております。
餅つき、それは杵と臼を使いもち米を叩きひとつの塊つまり餅にすること。
━━のはずなのだが。
「まぁ普通にとは行かないとは思ってたよこんちくしょう!!」
現在杵と臼を手に白い魔物の塊に追いかけられていた。
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時を遡ること数時間前、俺がメアやアスと共に竜車のリビングでくつろいでいるとテーブルに置いてあったスマートフォイが通知音と共に振動する。
━スマートフォイとはハロウィン騒ぎの少し前に受けた探索クエストで運良く見つけシファーもといロキに頼み使えるようにしてもらった通信機器だ━
「ご主人様、この挨拶について教えて貰いたいのですが」
スマートフォイの振動にいち早く反応したメアが画面を除き込めた後俺に首を傾げながら質問してくる。
「ちょっと見してくれ…………そうか、もう年末年始か」
「ご主人様、このあけましておめでとうございますとはどういう意味ですか?」
「これは年の始まりを祝う挨拶なんだ」
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メアやアスに一通り年末年始について話をするとアスが餅つきをしたいと駄々をこね始めた為もち米に似た物を使い餅つき大会でも開こうとしたのだが…………
「うおおっだぁぁ?!」
全力で走る俺の後ろに白い塊が着弾し地面が石の礫と共に弾け飛んだ。
「くっそアスがぁぁぁ!!なーにが「かんたんだよー」だ!!この装備で勝てる相手じゃねーや!!」
『主、こんを使えば余裕』
「それだとあれを倒しても食えないんだと」
アスから聞いた話によるとあのモンスターはこの杵で倒さないといけないらしい。
「にしては……」
━━ボゴォォン!!
「強過ぎやしませんかねぇ!!」
走り続けている俺のすぐ真横を白い塊が自動車のような速度で通り過ぎまたもや地面を吹き飛ばす。
「あぁもう!埒が明かない!【憤怒】」
次の瞬間身体中の血液が沸騰する様な感覚に陥る。
「うぐおぉ、あづい……さっさと決めねば……」
『主、来た』
こんの警告に白い魔物の方を見ると既に白い触手のようなものを振り上げた状態で待ち構えていた。
それを見た俺は臼を投げ捨て腰を捻りながら力を迎撃出来る限界まで溜める。
━━来た!
「せーのっ!!」
杵と触手がぶつかり合い辺りに衝撃波が駆け抜ける。
「ぬうぅぅん!!」
触手とぶつかり合う杵をそのまま振り抜くと白い魔物が波を打ちながら身体を三割程飛び散らせる。
「よし来た!もうちっとやりゃいける筈!」
『主、白いのうにうに動いてる』
「あ、ほんとだ、ってあぁぁぁあ!?」
杵をちらりと見ると本当にうねうねと動く白い塊達がこちらへと這い上がって来ていた。
「気持ち悪い!!あっ……」
気持ち悪さに杵を振り回しているとスポンと杵が手から離れボトッと音をたて落ちた。
「あっ」
『あっ』
視線を落ちた杵から白い魔物に向けるとそこには身体の残りの六割を使ったハンマーのようなものを作り出しスタンバっていた。
「うおわぁ!こんよろしくうぅ!!」
『やった♪』
振りを降ろされた白ハンマーにこんを一閃させるとこんは上機嫌に魔物を一刀のもとに真っ二つに斬り裂いた。
「あり?」
『斬りがいの無いやつだったね』
「…………こんを連れて来といてよかった、そしてアスにはこめかみグリグリだな」
真っ二つに切れた白い魔物の綺麗な部分だけを千切り、次空間へと入れみんなで餅つき大会をする為に竜車へと帰る。
「「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします!!」」
「はいはーい、みんなー存ちゃんからお手紙だよ。ハデスさんが読むからみんなちゃーんと聞くんだよ」
ワイワイガヤガヤ、ドンガラガッシャーン、ボゴォオン…………etc
「まぁいっか♪せっかくのお正月だもんね、たまにはパーっと行きましょーう!!」
「やれやれ、ここにはまともな奴は居ないのかよ……」
「ま、まぁしょうがないよ、ほらルアン読んで」
「はいよ、えーっとなになに?」
今年は投稿が遅れる事や現在進行形でスランプ気味など色々な迷惑をお掛けしました、来年はもっと良い話を届けられたらいいと思っています。こんな駄目駄目作者ですがこれからも皆様に楽しんでもらえるものを書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!!
年越しそばとお雑煮を食べないと新年って感じしないよね!!
「……途中まではいい事言ってたが最後のはクソどうでもいいな」
「だ、だね……ゴホン、気を取り直して」
「存モン、作者共に」
「「「今年もよろしくお願いします!!」」」
「ふふっ、最後だけ揃えて来やがってよ……最初から静かにしてろや!!」
こんな作者と作品ですが共々よろしくお願いします。




