創造主
「ふひひっ、怖いわぁ?みぃんなで私に武器向けちゃってぇ、私おもらししちゃいそ(笑)」
ロキは笑いながら部屋全体を見回すと杖をテーブルへカツンと鳴らしながら突く。
するとその音が鳴り響いた刹那全員の足元から天井を突き刺す程の大きさの黒い針のような物が突き出された。
それをいち早く感知した俺は【時の無視】を使い避けることの出来なそうなメンバーだけを救出する。
「あらん、流石に一人二人は串刺しかと思ったけど流石は創造主、いえ今はルアンだったわね」
「どういう事だ?!」
「あらあらやだやだ、口が滑っちゃった♪このままだとその内色々喋っちゃいそうだからお暇するわね♪ばいばーい」
「おい待て!!」
俺がロキを掴もうとした瞬間ロキは僅かなノイズと共に消え去った。
「創造主って一体なんなんだよ」
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「さっ、みんなでご飯にしよう!ロキなんていなかった、いいね!!いただきます!!」
「「いただきます」」
全員がテーブルを囲むように座ると俺の号令に手を合わせて全員━アスモデウスとレヴィは知らないのでしていない━が挨拶をする。
そしてそれを見ていたレヴィとアスモデウスは見様見真似で挨拶をすると全員でテーブルに置かれた様々な料理を取り口にしていく。
今日はシチューと魔物の肉の塊をミディアムに焼いたものがテーブルに並んでいる。
「このシチューやっぱりあいつからか?」
「そう、です、他にもいろいろと教えて貰ったので、こんどお出しします」
「うんうん、嬉しい限りだな。なんならもっとバリエーションを増やしてくれると本当に嬉しいな」
褒めながらメアの頭を撫でるとメアは照れ隠しに人差し指で頬を掻いていた。
…………さて、ロキのあの発言。あれはどういうことなのだろうか、この世界に送られて来る前にあいつとの接触もあったようだしこれは色々と問い詰めてみなければならなそうだ。
ロキが色々やってくれたから忘れていたがまだルアンとファフニールの問題も片付いていないし、アテナの件もまだまだ健在だ。
まだまだこれからやらないといけない事が多いな…………
そんな事を考えながら夕食を終えた。




