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魔力操作

遅れました!!

「さぁルアンよ、準備は良いかの?」

「お、おおー」

「ではこれから飛行教室を始めるのじゃ!」


レヴィの質問に少しずつ戸惑いながらも返事をするとレヴィは腕を組みフンスッと鼻息を吹きノリノリで飛行教室とやらを始める。


「まずルアン!空を飛ぶには何が必要だと思う!」

「翼であります閣下!!」

「馬鹿もん!翼なんぞなくとも飛べるわ!」

「では根性であります!!」

「そんなもので飛べたら苦労せんわ!!良いか?空を飛ぶ上で大切なのは魔力じゃ!!わーったな!?」

「イエスマム!!」


唐突に始まったノリに乗ってはみるものの正直小っ恥ずかしいんだよな……


「ルアンよ、先ほど説明した通りにして魔力を使ってみるのじゃ」


敬礼した状態で考えている間に話はどんどんと進み、完全に魔力の使い方を聞かず何をするのか分からない実践する事となってしまった。


「レヴィ教官!!やり方を聞いておりませんでした!!」

「バカチンが!!こうやるのじゃあ!!」


━バシュウゥゥン


「おるぶりふぇあ?!」


聞いてなかったと正直に言うと優しいレヴィ教官は俺に向かってお手本の魔力の射出をし、目、身体、心に教えこんで下さる。てかレヴィのノリが思ったよりも良すぎて正直びっくりしている。


「分かったかえ?」

「分かりました教官(できるとは言っていない)!!」

「そのかっこの中が無ければ上出来じゃ!!」

「エスパー?!」


…………と、ひとしきりボケ倒したところでそろそろ真剣に取り組もう。


俺は気持ちを切り替えると両手を胸の前に左右手の平を向き合わせた状態に構え、その真ん中に魔力が流れていくイメージをする。

すると、その真ん中に緑色の淡い光が集まり出してきているのが目に見えてわかる。


「教官!緑のホワホワが出てきました!!」

「ぶっふふおぉっ!!よっ、よろくくっ……よろしい…くくくくっ、続けるのじゃ」


俺ができたと報告すると何故か教官は突然吹き出しツボってホワホワって、ホワホワってなんじゃ、くふふふっ……と一人で勝手に笑い出す。


「ルアン、それをくふっ、推進力にするイメージでやるとさっき妾がやった事が出来るぞ」

「ほうほう、このホワホワがバーニンするところを想像してやればいいのか」

「ぐぶふふふぅぅ!!」


何故教官は爆笑してホワホワって、バーニンって、ぐはははっと笑っているのだろうか。俺はただ真顔でどれをどうすればいいのか口に出して考えていただけなのに。


━ポスゥン


「あ、できた」

「あっぐあっ、あっふはっあ…………」

「レヴィが笑い過ぎて窒息しかけてる……」

「はっ、反則うひっ、じゃよ……ホワホワにっ、バーニ、ンに、おまけに何じゃくふっ、その腑抜けた魔力はふひひ」

「最後は本気でやったはずなんだがなぁ、まぁこればっかりは練習しとかないと駄目だな」


少し魔力を使う練習を怠っていた自分を反省しつつ先程のホワホワバーニンを再度実行し何回か練習する事にする。


━クルッポ

━ポスッ

━ポッポッ

━ボッ○ュート

━ブッフォン


駄目だな、全部まともじゃないな。最初と三番目に関しては鳩だし四番目は人形取り上げられんぞこれ。


「くっ、あっ……あっくぁっ…………」


レヴィさんが腹抱えて笑っていらっしゃる。


この後これ以上はレヴィが持たなさそうなので練習をやめ集会の場所までヒックヒック言っているレヴィをおぶって行ったとさ。

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