あれ?集会は?
現在俺はレヴィと一緒に大罪集会だのなんだのの会場へ向け飛行していた。
「何でファル達と別れないといけないんだよ……」
「我慢するのじゃ、終わればまた会える。それにファル達にもし危害が加わったら嫌じゃろ?」
「それは……そうだな、仕方ない」
レヴィの正論にやっと諦めの付いた俺は一つ大きな溜息をつくと飛ぶ速度を少し上げる。
「さっさと行ってさっさと帰るぞ!!」
「あっ、ちょっと待つのじゃ!!」
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「ゼェゼェ、ちょっとレヴィ速すぎやしないか?もうちょい加減してくれよ」
「何を言っておるのじゃ、先に急ぐと言ったのはお主じゃぞ?」
「そりゃそうだけど…………あんなの追いつけねぇよ……」
あの後速度を上げ集会の会場へと飛んでいた俺達だが俺の急ぐ宣言によりレヴィが濁流のような速度で先を行き俺はそれに必死に着いて行くしか出来ず現在この有様である。
「くそ、レヴィがここまで速いとは…………てか羽根も無しにどうやって飛んでるんだよ」
「ん?簡単な事じゃ、魔力を使ってボシューンとやってるだけじゃ」
「ちょっとそれ教えてくれないか」
「わわ分かったのじゃ、近い近い!!妾が手取り足取り教えてやるから少し離れんか!」
面白そうなことを聞いてしまった俺は好奇心を抑えられずレヴィに超接近し教えを乞う。
それにレヴィは急接近に驚いたのか物凄くキョドりながら顔の前で手をアワアワさせ、俺の乞いを了承してくれる。
「ごほん、ではまず単刀直入に言わせてもらうのじゃ。ルアン、お主飛ぶの下手くそ過ぎじゃ」
「え?!」
「うーむ、なんと言うか力で無理やり飛んでいるというか幼体のドラゴンが頑張って必死に飛んでいるというか…………うむ、とにかくド下手くそじゃ」
「辛辣?!」
レヴィが肩を竦ませやれやれ、と一言言うとこちらへ人差し指をビシッと突き出し━━
━━「さぁ、練習じゃ!!」
いや、集会どうなった。




