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召喚レヴィアタン

司会さんが何かを唱えると目が痛くなるような明るさの謎の光が闘技場全体を覆う。

観客席では全員突然の事態にパニックに陥りきゃーきゃーわーわーと騒いでいる。


「ファル、フィル、戦闘の準備はしとけよ」

「はーい」

「了解っす!」


謎の光が起きてから数秒後、闘技場に天まで届くような蒼く美しい身体をしたドラゴンがいた。


「召喚か、妾を呼び出す愚か者はどこにおる」

「私だ!!」


蒼い龍がそう問いかけると司会がそう答える。


「ほう汝か、汝が妾の眠りを妨げるものか」

「嫉妬の水龍レヴィアタンよ!!そこにいる竜王を殺せ!!」

「断る!!」


蒼い龍は司会の命令を間髪入れずに却下すると口に魔力を貯め出す。


「ファルフィル…………分かってるな?」

「うん、絶対あの技が来るよね」

「あぁ、あの時のドラゴンっすか!」


俺達が発言した少し後に横に薙ぎ払うにしてハイドロ○ポンプが迫って来る。


「退避!!」


それを各々観客席の下に降り上へ飛び回避する。

もちろん何が来るかわからない観客達は巻き込まれていた。


「すまん、説明する時間が無いから俺達だけ避けさせてもらった」


ボソリと謝ると俺は司会の元へと一目散に駆け出しこんの柄に手をかける。

しかしその瞬間目の前に予選Bブロックで怪しい瞬殺劇を見せた選手が立ち塞がる。


「あらあら、俺は今からあの司会さんにサインもらいに行こうと思ったんだけど?」

「させん、貴様があの方の元へ向かわせれば必ず我々の邪魔になるはずだ」

「あららぁ、冷たいねぇ?じゃあバイバイ?」


俺が手を振りそう言うと男が斬りかかって来るが斬られた俺は真っ二つになった後霧散していった。


「何?手応えが無い?」


それもその筈、本体はスルースキルを発動させて既に横を通り抜けているしその切られた俺は幻影魔法によって作られた俺だからな。


キョロキョロとする男を見ながら心の中でクスクスと笑うと一気に跳躍し司会に向けてドロップキックをかます。


「こんにちはー!!サインもらいに来ましたァァァ!!」

「ぐおおっぶぅうぅ?!」


司会の腹に綺麗なドロップキックを入れるとそのまま司会の腹を足場に再度宙に舞いレヴィアタンの頭に乗る。


「お前レヴィアタンって名前だったんだな」

「んな?!ルアンか!!何故頭に?!」

「俺のスキルは誰にも認識できないぜぇ、レヴィアタンに本気で探されたら見つかると思うけど」


俺はレヴィアタンの頭に座り込むと他愛もない話をし始める。


「あのバーベキューの後何してたんだ?」

「ちょっとやることがの」

「まぁ教えてくれないならそれでもいいよ」

「すまんな、これは七大罪以外には教えられん事なのだ」


レヴィアタンが申し訳なさそうにする中俺はケロッとしながら━━


「俺怠惰に選ばれたっぽいよ?」


━━そう言った。


「ファ?!怠惰って最近話に出た新しい怠惰の?!」


俺の一言にレヴィアタンは先程までのしおらしい態度から一変して驚きに声を張り上げる。


「その用って言うのは新しい怠惰を探すものだったんじゃよ?!」

「あーー、うん、お疲れ様?」

「妾の苦労はなんだったのじゃぁ…………」


レヴィアタンがだらしない声を垂らしているとどうやら、司会さんが復帰したようでこちらへ手を突きつけ何かを唱えていた。


「レヴィ、ちょっと共闘しようぜ?あの女とそこの男、多分悪魔でしかもこっちに敵意むき出しなんだよ。という訳で一緒に懲らしめようぜ?」

「あの女の激怒具合いはお主のせいじゃよな…………」


レヴィアタンの発言を下から上へ受け流すとこんを構える。

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