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怪しい二人組

短めです。

ルアン達がヤマトと昼休憩を取っていた同時刻、暗く湿った部屋の中で二人の人物が話していた。


「儀式の贄はちゃんと揃えて来たんだろうな?」

「えぇ、各ブロック50づついる訳ですし数える手間が省けて楽でしたよ」


雫の滴るピトッという音と男の低く怪しい声が部屋中に響く。


「そうか、なら良い。予定通り時間になったらやれ、合図は『龍は地に舞い降りる』だ。いいな?」

「りょーかい王様はどんな顔をするんだろうねぇ?」


その言葉を聞いた相手の女は吸っていた葉巻から口を離し紫煙を吐き出すと口を三日月の様につり上げ笑う。


「あぁ、あぁ楽しみだ!!あのトカゲ野郎の絶望した顔が見たい!この傷を付けた恨み末代まで呪って祟って原型が残らない程グチャグチャにして殺してやる!!」


女は顔についた爪により引き裂かれ付いた大きな傷に指を這わせると憎悪を込めたさっきを隠すこと無く発する。


「おいおい、こんな所でそんな物騒な気配出してたら見つかるぞ?」

「別にいい、あいつさえ殺せればな」


女はそう言うと顔に手を当て何か唱える、すると先程までの大きな傷のあった顔が別の女性の顔へと変わる。


「合図、忘れてないだろうな?」

「その顔で言われると怖さ三分の一だな『龍は地に舞い降りる』だろ」


男は肩を竦めながら合図を口にし、観客席へと踵を返し戻っていく。


「ククッ、本戦が楽しみだな見てろよクソトカゲ本物の龍がお前を喰らうぞ」


女は不気味に笑いながら暗闇へと消えていった。

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