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休憩時間

予選Cブロックが終わり、闘技場側が次のDグループの予選の為地形を治したり怪我人を治している中、トイレに行きたくなった俺はスルースキルを発動させ部屋から出ていた。


何故スルースキルを使っているかだって?そりゃ周りが全く持って部屋から出ないのに俺だけ出てったらなんかちょっと恥ずかしいだろう?


という事でむさ苦しい部屋を出てトイレに向かおうとした俺の目に入ったのは隣のDブロックの部屋の前に垂れた血の跡だった。そして次に感じたのはむせ返るほどの血の匂いと微かに聞こえた呻き声だった。


中途半端に空いたドアを蹴飛ばし開けるとそこにはモザイク処理が必要な程の血みどろな光景が広がっていた。


ある者は頭を粉々に砕かれある者は腸を抉り出されある者は身体が半分にちぎれていた。


そんな中、腕を切られ呻き声をあげる生存者がまだ一人いた。


「大丈夫か?!」

「う、うぅぅううう」


俺はその男に次空間から出したポーションを取り出し腕へかけてやる。いつもの如く逆早送り再生で腕が治り、それにつれ男の顔もゾンビのような顔からそんじょそこらのおっさんへと戻る。


「おっちゃん、ここで何があったのか教えてくれ」

「あいつが、あいつがやった」

「あいつ?それはどんなやつだ?」

「嫌だ、まだ俺は死にたくねぇ!!」

「大丈夫だ、腕も顔も治した死にやしねえ」


しかし完全に錯乱状態のおっさんには何を言っても聞こえていないらしく仕方なく手刀でトンと首筋を叩くと嫌な音を立てながらおっさんは気絶した。


やっべ、折れたかも。


おっさんを担ぎ足早に回復の使える魔道士達の集まる救護室へ駆け込む。


「済まないがこいつを見てやってくれないか?Dブロックの選手なんだが全員が襲撃されてこいつだけが生き残っていた!」


その発言に周りの魔道士達がおっさんをベッドに乗せ怪我を見始め周りの兵士達が俺の元へと駆け寄ってきた。


「君、今の話は本当か?!」

「ええ、本当です。あの人が起きたら何が起きたのか説明して貰いましょう」

「いや、その前に現場に案内してくれ、証拠などが残っているかもしれない」

「わかりました」


せっかくの楽しそうなイベントが血みどろのものに変わってきたな。俺は何処ぞの訪ねる場所全てで殺人事件が起きる死神じゃねーぞ?!


心の中でそう悪態をつき、兵士達をDブロックの待機室まで兵士たちを連れ来たが、血痕から死体まで全てが消えていた。


「…………え?」

「ど、どうしたんだ?」

「おかしい、ここに死体の山が出来ていたのに、何処に消えた?!」


その俺の様子に兵士達は俺がおかしいと判断するとバラバラと元の持ち場へと帰っていってしまった。


嘘だろ、何でないんだ。


その後は部屋を調べ尽くしたが特に何も見つからず大人しく自分の待機室へと戻って行った。

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