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予選Cブロック①

[予選Aブロックに続きBブロックまで瞬殺だったがこのブロックまで瞬殺なのでしょうか?!いやまじそれは辞めて欲しいけど…………予選Cブロック、スタートー!!]


さて、近衛ドラゴンは王様の所にちゃんと行ったかな。

別に行ってなくても良いが、こういう大会とかに参加して王様狙って来るやつって大体本戦で手を出したりするからな〜……

まぁ推測でしかないがあんな事をするやつのことだ、ろくな事はしないだろ。


『主、あんな事って?』


ふっふっふ、ワトソン君。それを言うにはまだ早いよ。


『主、そういうのいいから早く』


はぁー連れないなぁ……



[おぉっと!!ここで早くもいや、さっきまでのを見ると早くも何ともないか…………まぁいいや!!ここで選手の半数以上が脱落!!現在注目の選手は素手で闘う鋼の男、イ・ゴーザー!!続いて迫り来る攻撃を流水のように受け流し手に持つレイピアから嵐のような斬撃が敵を切り裂く、スルマーネ!!━━━━]


おお、さっきよりも盛り上がってるな。これは白熱していてThe闘技場!って感じでいいな!!


そう興奮しながらモニターを見ているとイ・ゴーザと呼ばれた男とスルマーネと呼ばれていた女が対峙していた。


周りにいる奴らは巻き込まれて脱落したくないのか一定の距離を保って戦っている。


「我が名はスルマーネ!!」

「イ・ゴーザ…………フッ」

「「勝負!!」」


二人の息のあった勝負宣言と同時に両者共に地を蹴り弾かれるように互いの間合いまで飛んだ。


「ふん!!」


先に攻めに転じたのはイ・ゴーザだった、彼は一般人には何をしたかさえわからない高速の正拳突きによって生じた風圧をスルマーネへ飛ばすが、それを何事も無かったかのようにスルマーネは後ろへその風圧を受け流す。


その受け流された風圧は後ろで争っていた二人をいとも容易く吹き飛ばし二人は骨の折れる音と血を散らしながらドサリと地面へ落ちた。


あの正拳突きも正拳突きだがあれを軽々と受け流すあの女剣士もやべぇな。


額に冷や汗を流しながらもし本戦に上がれてあの二人と対峙した時どうするか頭の端で考える。


「ふははは!!受けてばかりでは勝てんぞ?!」


イ・ゴーザはそう言うと腕がブレる程の速さで次々とスルマーネに拳や蹴りが吸い込まれて行くが、スルマーネはそれを顔色一つ変えずに全て綺麗に受け流している。


「攻撃こそ、最大の防御なり!!」


イ・ゴーザがそう良いながらほんの一刹那の間拳の動きを止め力を溜めたその瞬間、スルマーネから繰り出された蛇のようにうねるレイピアがイ・ゴーザの意識を刈り取った。


[お、おぉっと!!ここで注目の選手、イ・ゴーザ選手がスルマーネ選手に敗れたぁぁぁ!!]


イ・ゴーザが地に伏して数秒、司会さんが白熱した声色でそう叫ぶとそれに釣られたように周りの観客達から怒号のような熱狂が闘技場に響き渡る。


[さあ!!とても盛りあがって参りました!!この試合、まだまだ目が離せません!!]

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