闘技場前
色々あって目的が少々それたが気を取り直し現在は闘技場へ向け歩みを進めていた。
「なぁ、本当にこっちで合ってるのか?」
「間違いないよ、この子が言ってるんだもん」
「そうっすよ!疑うなんて酷いっす!」
「お、おう、それならいいが…………」
なら真反対にコロッセオを彷彿とさせる建物があるのは俺の幻覚だよな、ファル達が方向音痴過ぎてドラゴンの説明と真反対に言ってる訳じゃないよな…………
この後言うまでもなく迷子になりコロッセオのような建物は俺の幻覚では無いことがわかった。
〜〜〜
何かこいつに言う事は?
「「ごめんなさい(っす)」」
「G,Grr…………」
突然の事に謝られたドラゴンの方も何処か申し訳なさそうにしている。いや、君は悪くは無いからね?うちのアホの娘二人組が悪いから!
「よ、よし……場所も分かったことだしさっさと行くか」
「そっ、そうだね!」
「は、早く行くっす!」
「Grr」
場所が分かったためかそれともこの空気が嫌なだけか分からないが全員が全員直ぐにでも闘技場へと向かおうと必死である。
まぁ、恐らく後者であろう、何故なら自分がこの状況下で後者と即答する程気まずい空気だからだ。
空気人間だと言えどもこんな空気にとけ込める気がしない。
その不快でまとわりつくような負の空気を振り払おうと俺達は足早に今度こそ闘技場へと歩んで行く。
〜〜〜
闘技場の周りはお祭り騒ぎをしていた、馬車が4台通路一杯に広がってもまだ余裕がある程の道に数多くの露店が並び夏や冬にある同人誌をめぐって行われるとある戦争のような賑わいであった。
「おお、流石異世界、流石闘技場。すごい賑わいだな」
「そうっすね!!こんなにワイワイしてるとこ初めてっす!!」
「私も!!」
『こんも初めて』
この光景にうちのメンツは大はしゃぎだ。
「ちょっと見て来たいっす!!」
「ルアンいこ!!」
「はいはい、ちょっと待ってね?本来の目的の闘技場に行ってからな?」
俺がそう言うと二人は脱兎のごとく闘技場へと走り出して行った。
いや、どんだけここ回りたいのさ……




