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バーベキューと猫

波が打ち寄せては返す音と優しく暖かく燃える木々のパチバチという音をただ呆然と青い空を見上げながら聞いていると後ろからサッサッサッと何かが近づいてくる音がした。


「この音の軽さはそこまで大きくないな、それに音が二回を一定のリズムで……って事は二足歩行か、人かな?」

「だーれだ!!」

「その声はネスだな?」

「あったり~」


ネスはそう言うと目に当てていた手を外しくるっと俺の目の前に回ってきてどうだと言わんばかりに自分の毛の色と同じ黒くヒラヒラの付いた水着を見せびらかす。


「こらネス、あんまりルアンに迷惑かけないの!!それと音だけでそこまで情報を集めるってルアンはルアンですね」


おっと、知らず知らずのうちに思考が声に出ていたらしいな。


「昔から色々な音(楽)に囲まれて生きてきたからね、少し耳がいいんだよ」

「それほどになると少しでは収まりきらないと思いますよ……」


呆れたトーンで言うルスだがアス同様白のヒラヒラ付きのワンピース水着から出ている尻尾は興味ありげにピンと立っている。


「そうだ!二人とも、お腹すいてないか?」

「うん!空いてるー!」

「私も少し空いてます」


二人の返事を聞いた俺は焼いていた貝を丁度いいサイズに切り二人に渡す。


ちなみにこの貝達は俺が【ステータス】で見て更に毒味までしたから安全…………な筈。


「わ~何これ?」

「この海岸にいる貝達ですか…………食べれるんですか?」

「その点は大丈夫、俺が毒見しといた」


俺のよっぽど驚いのかネスもルスもこちらに耳をピンと立てこちらを凝視している。


「そ、それじゃあ」

「いただきまーす」


そして貝を口にした瞬間二人の表情が変わる。


「うへぇ、何これ」

「美味しい、何ですかこれ?」


どうやらネスには気に入ってもらえなかったようだ。


「それは貝だよ、一応魔物だけど味はいいでしよ?」

「えー?他のは~?」

「はい、美味しいです」


どうやらルスは気に入ってくれたらしいな。


「ネス、ルス鉄板とか何か持ってきてないか?」

「ん?あるよ?」

「それを持ってきてくれると嬉しいんだけど」

「わかった!!」


トトトトと軽やかな足音と共にネスが持ってきた物は


「これだよ~」

「おぉ…………ってこれデカい剣じゃねーかよ!!」

「てへっ」

「まぁいいか」


俺はネスの持ってきた剣を火に当てて熱消毒をすると持ってきた食材をのせ焼き始める。


すると海の方からドバッシャァ!!と言う水の弾けるような音が聞こえてきた。


「何事?!」

「大丈夫ですよ、うちの団長達の夫婦漫才の延長線上の物です」

「ならいいか」


夫婦漫才は放っておいて焼いてるか。

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