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水着選び

冷やし中華始めました(仮)の店長が握りしめていた物は紛れもないビキニであった。


「水着って、これで合ってますよね?」


店長は反応の無い俺に心配そうに確認をして来る。


「それであってま「ルアンおそーい!!」


俺が店長の確認を肯定しようとした次の瞬間黒い弾丸のようなものが脇腹めがけて飛んで来た。


そのせいで俺は無言で地に伏せることになった。


「う、がぁ……な…ぜ……飛ん……で…来た」

「だって、ルアンが遅いし女の人と話してたから」

「いや可愛くないからな?そんな風に言ってもやってる事えげつないし許さないからな?」


ファルはぶうぅ、と両頬を膨らませジト目でこちらを睨んでくるがそんなことなど関係なしと俺は店長との会話を再開する。


「店長さんや、水着って他にもあるのかい?」

「えぇ!!丁度処分に困っていたんですよ、今ならどれでも半額で売りますよ?」


そう言いながら店長さんは奥から10着ほどの水着を握りしめ戻って来た。


ファルも来てしまっているしみんな呼ぶか。


「全員入って来いよ」


その言葉を待っていましたと言わんばかりに入ってきたシファーに別に興味無いですけどと言った態度のケト、オドオドながらメアも入ってくる、しかしアホのアスが見当たらない。


「あれ?アスはどこ行った?」

「あそこからみずぎのよぶこえがする……。いくしかない、との事です。」


あんのアホ何やってんだよ。


「ほら、みんな自分の選んで」

「「はーい」」



〜〜〜


「ルアン、これどう?」


そう言いファルが選んだのは瞳とおなじ鮮やかな緑のフリルをあしらった水着だった。


「絶対似合うと思う」

「本当?」

「似合う」

「ふふふっ」

「ご主人様ご主人様、私の……似合いますか?」


メアは大人しい性格とは逆に真っ赤な水着を選んでいる


「うん、似合ってる。意外と派手な色にしたね」

「ルアンさん、こっちも!!」

「に……ルアン、私のも見やがるです」


シファーは黄色のビキニ、ケトはビキニにホットパンツという組み合わせをしてきた。


「みんな容姿が良いからどんなのでも似合うと思うんだがな」


次の瞬間部屋は静まり返りみんなして顔を赤くしていた。


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