海へ行きませんか?
シファーとの物騒な話が終わると既に目の前には竜車が見えてきていた。
「シファー、今日はこっちで一緒に晩御飯食べれるか?」
『ばっちり(使い魔を召喚して仕事を押し付けて)長期休み確保してきました!!なので今日だけじゃなくて明日も明後日も明明後日も大丈夫ですよ!!』
なんだろう、今物凄く可愛そうな使い魔の姿が見えたぞ?
「ところでシファーってどんな仕事をしてるんだ?」
俺がそんな事を聞くと待ってました!!と言わんばかりにペラペラと話し出す。
『まずサタニストとか言うアホみたいな信者たちの相手から始まって』
あん時のサタン様サタン様言ってたきょしょい奴らの集団か!?
『次に全大陸の飢えで苦しんでいる命に恵みを与えたり~〜〜あれしたり〜〜〜これしたり〜〜』
〜〜〜
正直聞かなければよかった。シファーがこんな大変な思いをしてる中俺はこんな楽な仕事を…………。
その様子に気付いてか気付かずかシファーはバツの悪そうにその話を辞めると光と共に俺の目の前に降りてきた。
「ルアンさん海、行きませんか?」
「うぇ?」
そして、降りてくると同時にはにかみながらシファーがその言葉を発する。
「もう夏終わりじゃねーのか?」
「い、いいじゃないですか!別に!!私は仕事で忙しかったですし、遊びましょうよぉ~」
まぁ仕事でシファーは辛そうだし息抜きに行くぐらいいいよな。
「わかった、みんな誘って行こうか」
「やったー!!」
こうして俺達は海へ遊びに行くことになった。




