神の行いとゴーレム
神の使いを惨殺した後俺はアスの体を探すべく壁を壊しまくる。
ガンガンキンキンと耳障りな音を立て壁が崩壊していく。
アス、自分の体なんだから何処にあるか分からない?
『申し訳ありません壁が厚すぎて分かりません、低能ですみませんマスター……』
『いや、アスは悪くない悪いのは神の野郎だよ。ところで何故ここにいたのか良ければ話してくれないか?』
『わかりました、まずゴーレムについて話します。
ゴーレムとは主に二種類あります、1つは神の使いが地上で活動する際に受肉する為に使用するゴーレムで、地上の人達には天使と呼ばれています。ちなみに私達はDQと呼んでいます』
ドラ●エかな?
『デストロイキューピットの略称らしいですマスター♡』
おっと、物騒な名前だな。直訳で破壊者の天使か?
『二つ目は私達のようにココロを核に作られたゴーレムです。
私達は主に殺戮のためにラビ・レーブという神によって作られました』
ラビ・レーブってあのゴーレム伝説のラビ・レーブ?!
まさか気になって調べていた人の作ったゴーレムがすぐそこにいるとは!
『?ゴーレム伝説は知りませんがある時地上にいた時は質の悪いゴーレムしか作れなかったがここなら存分に作れる!!と言っていました』
完璧に御本人だわ、でもゴーレムって土から作られていて額に英語でemeth(真理)って書いてあるんじゃないのか?
『昔は体が土で出来ていたようですが今はある鉱石を溶かしそれを人の形にして作っているようです。額の文字に関しては個体によって書く場所を変えて弱点が分からないようにされています。
本来ならゴーレムは感情が生まれないはずなのですが私は何故か感情が生まれたためここに捨てられました』
『最低な奴らじゃねーか感情があるだけで捨てただと?!神の野郎はロボ軍団でも作ろうってか?!あんまりじゃないか!!』
アスの話を聞き、その神を無性に殴りたくなる。
『マスター私の事はいいです、町に戻りましょう』
『却下だ、こうなったら意地でも見つけてやる!』
『マスター……ありがとうございます』
『当たり前だ!!見つけるために3人共俺に協力してくれ』
『了解です♪』
『わっかりました!!』
『了解…マスター』
とは言ったもののどこにあるかなんて検討がつかないんだよなぁ………
『アスさんが見つかった所を掘ってみては?』
『そうだな、ナイスアイデアだファル、体の近くにココロを捨てられていた可能性もあるしな…………ここら辺だったよな?』
『はい、ここであっていますマスター』
よし、採掘の時間だ!!
ツルハシを脳天まで振り上げると思いっ切り振り下ろし岩とも固まった土とも言えないような壁を思いっきり叩く、するとツルハシで叩いた場所から波紋のようにヒビが入り壁が弾け飛んだ。
『どうやったんですかマスター?!』
これにはアスも驚きのようだ。アスにはまだ加護の事を話していなかったから並の人間がこんな事できるとは思わなかったんだろう。
『私の体がありますよマスター!!』
あぁ、そっちなのね……ってあれ?アスの体?さっきまでの俺の苦労って何だったの?
『マスターさっそく私の体に戻してください』
アスのココロを体に戻すと淡い光を放ち同化していく。
暫くして光がおさまるとそこから銀髪の少女が飛び込んできた。
「感謝します!!マスター!!」
「ごふぅ!!う、うんこれからよろしくねアス」
こうして新しい仲間が一人増えたのだった




