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保護者って面倒だな

マウスtoマウス事件の後俺達はアガナ達が待つであろう食堂へと向かう。


それとファルなのだが、顔を真っ赤にして服をちょっとつまんで後ろをついてきている。


どうやらさっきのは子いでやったのではなく寝ぼけて頬にするはずのものが先程のようになってしまったとのことだ。


色欲の悪魔でもついてるのかと思ったわ、でも寝ぼけてこれもどうかと思うが。

まぁ、そういう所も含めてファルは可愛らしいんだよな。


後ろで顔を赤くしてついてくるファルを見て口を緩めると脇腹にケトの肘が刺さる。


「ニヤニヤしてんじゃねーですよ」


俺そんなに顔に出るタイプじゃないんだけどなぁ?


「私だって勇気出して………」


ケトは何かをぼそっと言うとみるみるうちに涙目になっていく。


こういう時ってどうすんだけ?!なんか無いのか?!


そう思った俺は取り敢えずケトを包むように抱き頭を優しく撫でることにしたが。


「子供のあやしかたじゃねぇかです」


ズバッと言葉のナイフで切り裂かれた。


「……ま、まぁ……悪くは………ない、です」



〜〜〜



ケトが落ち着きやっと食堂に着くとそこにはアガナ達が揃って待っていた。


「遅かったな」

「色々とあってね」


俺がそう返すとアガナは鼻で笑い席を立つ。


「俺らはもう食い終わっちまったからお前らで食え、飯は取ってきておいたぞ」

「こりゃどうもご親切に」


俺達は席に着くと各々食べ始める。


ファルとネスは何かわからない肉を、ケトは野菜をメインに食べ始める。


はぁ、やっと落ち着いてきた。


「マスター、あーん」


そう思った矢先俺へアスが口を開けて待つ。


「これを食うのか?」

「うん」


そういうので仕方なくアスの口へ俺の料理を運ぶ。


今思えばかなりの悪手だと言える。


アスが嬉しそうに食べていると他の三人も同じ事をして欲しいと言い始める。


あぁ、保護者って面倒だな。

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