オル・グラド⑥
オル・グラドが地に伏せ暫く経ちファル達の興奮が収まった頃にニーシャが怪しそうに俺へと質問してきた。
「ルアン、あなたはアテナ様に言われてオル・グラドの討伐に来たのよね」
「さぁ?どうだか?」
「アテナ様は撃退で精一杯だと言っていたのだけど、この結果はあまりにも不自然だから」
「俺らが優秀なだけじゃねぇの?」
ニーシャに適当に返すと俺はステータスを開きオル・グラドを見る
オル・グラド[大地竜]
HP34395/35268 MP5/536
腕力3892 守備力4285
魔力1652 俊敏性451
器用125 運 10
スキル
大地の力
土魔法Lv8
破壊者
ДЛИБЁМ
こいつ完全に死んだフリしてんな、もしくはMPが足りなくて寝てるか。
「ルアン、街に帰ろ?アスちゃん達が待ってるよ」
「すまないがみんなは先に戻っててくれ、俺はこいつを調べてから行く」
「わかったよ、なら私は残るね」
「あんでだよ」
「みんな先に戻っててね~」
ファルが有無を言わせず話を進めみんなを追い払う。
「で、みんな行ったぞ?オル・グラド」
『ぬぅ、バレていたか』
「残念でしたーお前生命力の方に関してはまだまだ余裕だろ」
『ほぉ、まさか我の生命力に関して見えておるのか?』
「そうだな」
少し驚いた様子のオル・グラドに苦笑いで返す。
『名はなんというのだ?』
「ルアンだ」
『………これも運命の巡り合わせか。よし、ルアンよ貴公に忠誠を捧げよう』
オル・グラドがそう言うと俺の体に淡い光が灯りだす。
その光はどこか暖かく、心の芯から暖め癒してくれているようなものだった。
ルアン[バーサーカー]
HP215/428 MP309/347+347
腕力703 守備力142
魔力420 俊敏性352
器用82 運 5
パッシブスキル
邪竜の加護Lv3
堕天使との約束Lv2
怠惰の誓い
大地竜の忠誠
スルースキル
潜む者Lv8
時の無視Lv5
欺く気配Lv5
ノーマルスキル
幻影魔術Lv6
魔術の真理Lv3
真実と嘘
破壊者
こりゃまた随分な強化なこったな
破壊者
形あるものを破壊しやすくなる。
しかもスキルがかなり物騒ときた。
こんなスキルもらいたくないんだが………




