オル・グラド⑤
『クレイスターダスト』そう聞こえた瞬間オルグラドの頭上に先程の無数の粘土の弾丸が現れる。
それを見た俺達は次空間を自分の頭上に展開することで弾丸を全て次空間へ入れ弾丸の雨を防ぐ事が出来た。
周りを見てみるとイガラシが風邪魔法を展開し弾丸の雨を弾きそれでも弾けないものをアガナが切り捨てる、ファル達の方はニーシャが弾丸を全て貫き粉砕するといったように各々のやり方で自分を守っていた。
『ハッハッハ!!いいぞ!』
弾丸の雨を防いだのを見てオル・グラドは愉快そうに笑うと腕を振り上げ正面の俺達へ向けて叩き付ける。
その腕に先程の粘土の弾丸を次空間が空になるまで打ち続ける。
『ぐおぉっ?!何かと思えばクレイスターダストを返して来たか、ふむ、やはり貴様は面白い』
「お、おう。そ、そうか」
念話?テレパシー?の方では笑っているが見た目は先程と変わらず威圧感を放つドラゴンのままでいるせいで俺は困惑しながら返事を返す。
「何呑気に独り言なんか言ってやがるんですか」
「え?あぁ、そうか」
『なぁ、オル・グラド俺たちの前に来た集団はどうした』
『奴らの事か、奴らは連携もとれてなく我の呪縛も健在であったが故に消し去ってしまったわ』
そうだよな、やっぱりそういうもんだよな。
変に期待した俺が悪いよな。
「おし、オル・グラド歯食いしばっとけ」
次の瞬間俺は一つの次空間を開くとゴオルのグレートソードが恐ろしい速度でオル・グラドへと飛んで行く。
それをオル・グラドは避けきれずグレートソードと甲殻がぶつかり合い凄まじい音を立て肩の肉が吹き飛ぶ。
更に苦しみもがいているオル・グラドに向けて同じ速度の魂浄刀を今度はしっかりと額のど真ん中に命中させる。
するとオル・グラドは力無く地に伏せ動かなくなる。
「あ」
と俺の呆けた声の後に
「ま、まじか!やるじゃねぇか!」
と声を荒らげて喜ぶアガナ
「これくらい出来ないと困るってんですよ」
少し誇らしげにそっぽを向くふりをしてこちらをチラチラ見るケト
「このネタは売れそうだねぇ?」
と少しふざけて笑うイガラシ
「えっ?えっ?」
アテナからの情報と食い違いあっさり倒れたオル・グラドに困惑するニーシャ
そして一瞬だけだが悪意のある笑みをこぼしたファル
その笑みはアモンの笑みに近いものがあった。
本当にファルはあのファフニールなのか?出来れば別竜だといいのだが。




