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オル・グラド③

アイツは俺が動かないことで不審感を抱いている頃かな?

自分に絶対な自身を持った奴か野生動物ならここでピクリとも動かない俺には目もくれないだろうがコイツはどう出るんだ?

放置?それともダメ押しか?ダメ押しされるとちょっと面倒だな。


そう思いながら動きを見ているとオル・グラドはターゲットを変えアガナ達の方を向き動き出した。


よしきた、今のうちにあれの準備だ。



〜〜〜



しかし、あの若者期待と違って呆気なかったな。

我の目に曇りはないと思ったのだがそれは我も老いたようだな。



━━ドスッ━━



背中に衝撃が走る。


その衝撃につられるように背後を見るとそこには童が短剣を複数持ちこちらを睨みつけていた。


まず先にあの童からやるとしよう。


『アースブレイド』


オル・グラドが魔法を発動すると何も無かった空中に巨大な岩の剣が出来上がりケトへ向けて馬のような速度で飛んでいく。


それを見たケトは目を大きく見開き驚くがそれを避けはしなかった。


何故ならその魔法を次空間へ閉まったからだ。

それは実質魔法の無効化と魔法の反射を意味する。


「まぁ、あいつは気付かないだろうけどね」


我は聞こえるはずの無い声が聞こえ驚き声の方向へ顔を向ける。


するとそこには先程の若者が腕を組み口角を吊り上げ笑ってこちらを見ていた。


やはり我の目に曇りはなかったか。



〜〜〜



あの流星群みたいなの打ち込まれてからずっとここにいても気付かないんだよなぁ……

声を出してやっと気付いたよ、まぁ酷い時は声を出しても気付かれないんだけどな。


自分の過去を思い出し少しだけ憂鬱な気分になるとそれを晴らす為にオル・グラドへ向かい歩いて行く。


するとオル・グラドは俺とケトを睨み付けて目を離さない。


まぁこれだけ不可思議なことをした奴らなら警戒せずにはいられないだろうけど━━



━━おかげで背中がガラ空きだけどね?



次の瞬間後ろからアガナのジャック・ザ・リッパーによる斬撃、イガラシのテンペスト、腕をドラゴンのものへと変えたファルのパンチ、そしてニーシャのバカ真面目な真っ直ぐの突きがオル・グラドの背に刺さりそれと共に悲鳴のような鳴き声が上がる。

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