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自己紹介から

あれから数分後アスやシファー、アガナ達を呼び街の門へと集まっていた。


「よし、全員揃ったな?俺らはこれからオル・グラドの討伐に行くぞ」


俺が全員集まったことを確認し説明を始めようとすると横に居た女の子が前に進み話を始める。


「その前に自己紹介をしておきます、私はニーシャと言います。職業は槍聖、周りからは勇者とも呼ばれています」

「お前、あの悪魔殺しか!」


アガナが声を荒らげて言うとニーシャは少し怯えげにそ、そうとも呼ばれています、と弱々しく返事をする。


「アガナ、悪魔殺しってなんだ?」

「お前そんなことも知らないのか……いいか?━━

悪魔殺しってのはな、文字通り聖なる武器や聖なる魔法を用いて悪魔を殺すことを目的としている奴らの事だよ」

「ア、アガナさん?少しだけ語弊があります、私達は悪魔殺しが目的なのではなく女神様の名によって悪魔達を断罪しているだけなのです」


あぁ、アテナの事か。断罪って言うか敵戦力を人間を使って削ってどっちも弱ったところを神々の支配下に置く、って事考えてそうだが。


「はい、神とか悪魔とかどうでもいい。今回はオル・グラドをぶちのめしに行くぞ、ゴオルさん達ですらあのザマだ俺らが殺せるわきゃねぇ。だから今回はボコして見逃す、わかったな?」

「「了解」です」


「俺、アガナ、ニーシャ、ファル、イガラシ、ケトの六人で行く。異論は無いな?と言うか認めない」

「マスター、わたしも……」


俺の話を聞き討伐メンバーに入れていないことを知ったアスが悲しい目をして俺の腕に抱き着いて来る。


「アス、ここに残る人がいてみんなを守ってあげないと何かあったら困るんだ。だから引き受けてくれないか?」

「わかった」

「よしよし、アスはいい子だ」


これで遠慮なく行けるな。


「みんな武器のチェックはしたな?これからトカゲ狩りに行くぞ、あいつが尻尾を切って逃げ出すまで攻撃を止めるなよ?」



〜〜〜



あらあら、ニーシャちゃんが心配で見ていたらおかしな話が出てきましたね?


ニーシャちゃん達のことを悪魔殺し呼ばわりするなんて、ただ私が危険な悪魔を倒すために聖なる武器とか聖なる魔法とかあげただけなんですがね?


悪魔だけじゃなく竜の方も討伐させに行かないとこの悪魔殺し呼ばわりは収まらなそうですね、まぁどの勢力も弱って私的には一石三鳥なくらいなんですがね♪


アテナが一人で笑っているところを見た天使達はうわっ、またよからぬ事考えているよあの女神、と思っているのであった。

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