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魔神の情報

買い物を終えアジトに戻った頃には既に太陽が随分と低いところまで降りてきていた。


買ってきた荷物を各々の部屋に置いて周り全て起き終えるとイガラシの元へ足を運ぶ。


「どした、ルアン」

「情報を売って欲しい」

「おっと、情報屋としての話か…いいぜ?」

「今回は500の魔神についてある情報をとにかくくれ」


俺の言葉にイガラシは少し目を見開き少し硬直した後フッと笑い何も無い所からメモ帳のようなものが現れる。


そのメモ帳の表紙には何やら魔法のものと思われる文字が書かれている。


「500の魔神の情報はそこまで出回ってないんだ、これは推測だがその魔神の中に記憶を操作出来る奴がいて魔神とか変わったものの記憶を消しているんだろうな」


やはりその推測にたどり着くだろうな、俺もそうとしか思えないし。


「だが」

「だが?」

「その記憶の操作にも限度があるらしく強く残った記憶や話の内容は薄くだが覚えてる奴がある程度はいるんだ」


つまり俺のようにあのシーンだけは覚えてる、というようなのが何件かあるのか。


「ロクな情報は少ないがそれでもいいなら教えてやるぜ?」

「魔神については少しでも情報が欲しい」

「了解、ただ500の魔神についての情報は全部で三つしかない。

一、500の魔神とは魔法一つ一つに宿った化身のようなものであり更に魔法の研究者だとか。

二、魔神達は優れた魔法の才に恵まれた奴に近づいてくる傾向がある。

三、天高くに魔神達の研究所がある。

まぁ、これくらいだな。どれもこれも眉唾物だがこんな情報でも良かったのか?」

「何も知らないよりましだ、ありがとう」


イガラシに金貨一枚と銀貨三枚を渡すと部屋を後にする。


さて、図書館に行きますか。イガラシに聞いた情報だけじゃアウルの場所はわからない訳だし天高くと言ってもどこの空なのかもわからないのでは探しようもない。

記憶を消されると言っても流石に本に書かれたものまで消せるとは思えない。


よし、これでユートピアに行く理由は出来た。


「アガナ、ちょっと調べ物しに出かけてくる。遅くなると思うから俺の分の飯別で分けといてくれよな」

「しょうがねぇな、行ってこい」

「おう」


俺は扉を開けると大きく屈み一気に跳躍し図書館まで飛んでいく。


「あいつンな目立つことして馬鹿じゃねーのか?」


その行動を見たアガナは呆れて頭を掻きながらボソッと呟き自分の部屋へと戻って行った。

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