四人で揃ってお出かけ
もうしばらく日常回が続きます
アジトから出て街をブラブラと歩いているとふと懐かしいようないい匂いが漂ってくる。
「いい匂いだな」
「だね、朝ごはんはあそこにしない?」
「さんせい」
「いいですね!」
意見が揃ったところで匂いの発生源へと全員で歩いていくとそこには焼き鳥と書いてある店が建っていた。
「俺が買ってくるからここで待っててくれ」
俺はそう言うと焼き鳥屋へと足を運ぶ。
「いらっしゃい!」
入店一番に威勢のいい声が聞こえてくる、
「おっちゃんいつものー」
「へ?今なんて?」
「い、いや、おっちゃんいつものーって」
しかし定員は固まり何を言ってるかわからない様子でこちらを見てくる。
「いいや、焼き鳥四つくれ」
その言葉にも反応しないところを見てこの人は日本人では無いことがわかりこの世界の言葉で注文し少し気分を落としながら店を後にした。
「あ、帰ってきた!」
店の外に出て目に入ったのはファル達とファル達に群がる男共だった。
「えっと?これはどういう事かな?」
俺が男共にその言葉と共に殺気を送ると男共は怯えた顔をして蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
「あ、行っちゃった。あの人達街を案内してくれるって言ってたよ?」
「そういうのはだいたい嘘だから、ついて行ったら奴隷にされたりするかもしれないからついて行かないでくれよ?」
「わ、わかった」
「じゃあこれ食べながら買い物再開だな」
「マスター、これってなに?」
「俺の故郷の料理の一つだよ」
「んん!美味ひい!」
アスの質問に答える横で焼き鳥を口にしたファルがかなり興奮した様子で声を出す。
「気に入ってくれたみたいで嬉しいよ、今度もなにか美味しいもの作ってあげるよ」
「やったー!」
「その時は私も一緒にお願いしますね?」
「もちろんだよ」
「たのしみだ~」
この子らの嬉しそうな顔が見れるならいくらでも作ってあげたくなるな
「今度はあっちに行ってみるか」
「「さんせーい!」」




