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料理対決2

「何二人でニヤニヤしてるの?」


互いに笑みを浮かべているとその間にネスが入ってくる


「「んな気持ち悪いことしてねぇ!!」」

「変に息ぴったりだなぁ」


ネスが肩を竦めると俺の方へぴょこんと寄ってくる。


「ルアンは何を作ってるの?」

「ん?これか、これはハンバーグという俺のいたところで子供から大人まで人気の食べ物だ」

「おおお!!」

「はんばーぐ?んだそれ」

「ふっ、後でじっくり味わうがいい」


どうしよう、自信満々に言ったけど家で何回か作らされただけなんだよなぁ………あの焼き加減とかちゃんとできるかなぁ?


そんな事を思いながらひき肉の作業を終わらせ、パンを魔法で焼き先程の風魔法で粉砕しパン粉にすると玉ねぎ、卵、ミルク、ひき肉と一緒にボールらしき容器に入れ掻き混ぜる。

この時ひき肉と玉ねぎは後に使うので少しとっておく。


「コネコネ楽しそう」

「やるか?」

「いいの?」

「手を洗ってからな?」

「はーい」


ネスが手を洗っているあいだに粗方作業を終わらせておく。

それと一つさっき知って驚いたことだがこの世界にも洗剤に似たものがあるらしい。


「ルアン、洗ってきたよ」

「ならこれをこねててくれないか?」

「はーい」


さて、今のうちにソースでも作るか。


砂糖、醤油、酒、水、さっきの残したものを用意し先に残したもの以外を入れしばらく加熱する、いい感じになったら残したものを入れ更に加熱する。玉ねぎが透き通ってきたら完成だ。


「よし、後はハンバーグだけだな…ネス?」

「終わったよ」

「よしよし、これで」


形を整えフライパン?にのせ人数分焼いていく。


「いい匂い………」

「これで少し放置かな。アガナ、お前の方はどうだ?」

「今から追加で味付けだ、お前の方も良い感じじゃねぇか」

「そりゃどうも」


こんな会話をしている間にもアガナは何やらスパイス?か何かを入れたり味見したりと最終調整に入っているようだ。


そろそろ返すか。


先程使ったナイフとは別のナイフをハンバーグの下に差し込みひっくり返す、するとそこにはいい感じに焼けたハンバーグが現れる。


「焼き加減はバッチリかな」

「おおぉ!!」

「もう少し待ってろよ?」

「うんうん!」


ネスと少しだけ心を踊らせながら焼けるのを待っていると後ろからちょいちょいと服を引っ張られる。


「あ、あの……ご主人、私も……」

「おお、メアか。でもごめんね俺達今料理対決みたいな事になってるから手伝ってもらうことは無いよ」

「私……いらない…ですか?」


俺がやんわりと断るとメアは涙を目に浮かべこちらを見てくる。


「………あぁ!!お皿が無かったから持ってきてくれると言いな!」


そう言った瞬間メアの目に涙ではなく嬉しさの光が灯った。


「了解です、ご主人」

「………大変なんだな、俺はまだマシだったのかもな」

「い、いいんだよ。あれはあれで可愛いし、頑張って役に立とうとしてくれてるからね」


そんなこんなしているうちにハンバーグは焼け、メアが持ってきてくれた皿に盛り付けアガナと共にファル達(審査員)の元へ届ける。


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