ギルドに入りましょう
ルアンです。冒険者になったは良いのですが、職業を選ぼうとしました。水晶には、バーサーカー、狂戦士。
………狂った職業しかないです。
これにはカウンターのおっちゃんもゴリラことゴオルさんも苦笑いです………ちくしょう。
「ま、まぁ仕方ないさ頑張れよ?」
「お気を落さずに希望を持ってください」
「すみません、そういうこと言われる方がダメージ入ります……」
結局バーサーカーになる事になった
そして登録が終わった後ゴオルさんに連れられてギルドへ向かった
「ここが俺らのギルドだ、お前の事をギルドに登録しておくから少し見学しとけ」
「わかりました。ではまた」
『なぁファルどこを見る?』
『あの店の料理が食べてみたいです!』
あれ?もしかしてファルさんて食いしん坊?
『とりあえずあの店に行くか』
『はい!』
『ところで人前だけど、どうやって食べんの?』
『手のひらに口を出して食べます』
あらやだこの子、既に考えてるなんて。ファル…恐ろしい子!!
『わかったじゃあその手で行こう』
「すいませ〜んオススメの料理1人前お願いしま〜す」
「チキンランナーの唐揚げでよろしいですね?」
ここで出ました鳥人間もといチキンランナー………ちくしょうこの世界ではあんなのを食うのが常識のかよ!!
「はいそれでお願いします」
俺は苦笑いと普通の笑った顔の中間辺りの顔で答える
何故みんな鳥人間を好むのだろうか、あれは生理的に無理です…
泣くのを堪えながらファルに食べさせ、不自然にならないように自分でも食べていた。
「おいおい、ギルドに来て早々に飯かよ」
俺達━━主にファル━━が鳥人間の唐揚げを食べているとゴリラ…ではなくゴオルさんがやってきた。
「あんだけ暴れてたら腹も減りますよ」
「まあ同感だな、おい、俺にも唐揚げくれ」
「ん、良いですよ」
俺が了承するとゴオルはひょいと唐揚げをつまみ何のためらいもなく口へ運ぶ。
にしても鳥人間のことばっか考えてて忘れてたが異世界にも唐揚げなんてものがあるんだな、味まで似てるし。
もしかして俺以外の日本人でも来てんのか?
「ありがとな、で……これからお前はどうする気なんだ?」
どうする、か。
今のところやりたいことは無いしなぁ。
「とりあえず泊まる所を確保したいですね」
「なら、このギルドの3階に空き部屋があるからそこを使って貰って構わない」
「え、いいんですか?!ありがとうございます!」
「なに、お前はもうギルドメンバーだからな。ギルドメンバーどうし助け合うのが基本だろ?」
そう言うとゴオルはサムズアップをしながらニッと笑う。
ゴリrじゃなくてゴオルさんマジカッケェ漢字の漢と書いておとこですわ。
とりあえず武器や防具は明日買うか、まずは部屋に行こう。
「ゴオルさん、空き部屋って3階の何処ですか?」
「375号室だ、そこの階段上がって右に行ってりゃあつくさ」
「ありがとうございます」
アバウトだなぁ…
「とりあえず行ってみることにします」
言われた通りに移動し375号室と思われる部屋に入るとあらびっくり以外に立派な部屋でした。
修学旅行で泊まるホテルぐらいの立派だった━━そんな例えじゃわからない?考えるな、感じるんだ。
『『おお!!』』
以外に悪くないな
『そうですね、もう少し汚いと思ってました』
流石にギルドだから掃除はしてあるんだろうな
『ところでバーサーカーと狂戦士ってどんな職業なんですか?』
『あぁ、聞いたところバーサーカーは血を見ると自我を保ちずらくなる程度の狂化をするらしくて、基本武器は何でも使えるらしい。狂戦士は自我が吹き飛びそうなほどの狂化、武器は斧、両手剣などの重い武器しか使えなくなるらしく、狂化は自我が無くなれば無くなるほど自分を強く出来るらしい。
だから狂戦士を選ぶ奴が多いらしい。
だがバーサーカーの方が俺は強く思えた、バーサーカーは狂ってはいるが多種多様な武器を使えるし自我を保てれば戦いで工夫ができる。だからバーサーカーにした。
正直理性を失って戦って勝つなんて難しすぎるからな、それこそゴリ押しするか圧倒的な力差でなきゃ無理だ』
『あぅう?頭がこんがらがります………』
ファルは俺の中で頭を抱えて目をクルクルさせている……可愛い。
『さて、今日はもう寝よう』
『そうですね。おやすみなさい』
『おやすみファル』




