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いざ黒幕退治へ

今回は短めです


━━ドサッ



最後のゾンビの首が地に落ちる。


その首を落とした張本人は目を閉じその周りの死体達から感じ取れる魔力をからこの騒動を起こした本当の黒幕を探し出してゆく。



橙色の温かい魔力……違う、深海のような青い冷たい魔力……これでもない。血より赤い燃えるような魔力………。

ドス黒い気味の悪い魔力…だな。全ての死体達から出てきているし、何よりもここにいるヤツらの魔力よりも各段に強い魔力だ。


「マスター………みつけたみたいだね」

「勿論だとも」


その言葉と共に二人の口角がニイィっとつり上がる。


「おいおいアス、そんな顔しちゃ台無しだぞ?」

「マスターこそ」

「行くか」

「とうぜん」


アスは俺の言葉に即答すると手を強く握り頷く。


「他に行くやつはいるか?」

「はい……行きま……す」

「他は?いないか、来ないなら先に街に戻っててくれ」

「ルアン君、死んだらだめだぞ?」

「死んだらぶち殺すです」

「情報よろしくね?」

「フィル、頼んだ」

「グォオ!」


フィルの背に二人を乗せると翼を出しメフィストフェレスのものと思われる魔力をたどって飛んでいく。





〜〜〜




しばらくの間飛んでいると先程までの茶色一色の荒野から一変し紫や黒が目立つ魔界という言葉が似合うような景色に変わる。


「グォオォ…」

「うぅぅ……気持ち悪い……です」

「どうした?」

「頭の中を…掻き回され……る感じが………する…です」

「アス、何かわかるか?」

「わからない、でもここにはいってからきぶんがわるそうだった」

「精神攻撃の類か?」

「たぶん」



集中し周りの魔力を見てみると紫の陽炎のようにうねった魔力が見られる。


「なにかみえた?」

「原因と見られる魔力を見つけた」

「どうするきなの?」

「斬ってみるか」

「でた、ばーさーかー」


━━フッ!


「………やっぱり駄目か……どうしようか」


仕方なくその領域から一時的に出ることにした。

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