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軽重・情報価値論争-小説編 

 

 

 真に面白い小説って、何でしょうか?


 そんなの探すよりも、幅広いジャンルで読むのが吉、かもしれません。

 というと?

 真に面白い小説よりも、一定以上差異のある娯楽を見つけて、幅広く楽しむほうが効率的と言う事です。

「なるほど、それも一理ある」いいえ、一理どころじゃ有りません、これは真理です。

「さいですか」、これがまた、さいなのです、残念ながらと言うべきでしょうか。


 この世界、まだまだ真に娯楽性の高い情報を、効率的に収集する方法が整備されていません。

 だから、価値ある情報を探すよりも、質の違う、毛色の違った娯楽を上手く収集するほうが容易です。


 宝石で考えてください、大きな宝石の塊を見つけるよりも、沢山の種類の宝石を集めて、満足した方が低予算で満足の値は高いでしょう。

「それでも、大きな宝石には魅力はあると思うけど」、当然の答えだと想います。

 もちろん、それも一面の真理です。

 ですが、真に価値ある情報などというものは、滅多に、それこそ手に入れようとして手に入るものでは、絶対にありません。


 この世界には価値は絶対的に偏在して存在する法則があります。


 だから、価値が変に集中して存在することは稀です、収穫逓減の法則もありますし、その傾向に拍車を掛けるでしょう。

 ゆえに、とにかく質や種類の違う、そこだけにピントを合わせるのが良いのです。

 そうすれば、特定の種類・ジャンルの頂点も自然と見つけやすくなります。


 人間は特定に区切られた世界の、その至宝に、最も効率的に価値を見出す傾向が絶対にあります。

 簡単に言えば、ルビーの頂点と、ダイヤモンドの三番手、三位となら、ルビーのほうに価値を見出すのです。


 情報にも同じことが言えます、同種類の、例えばダイヤモンド系統の情報を沢山集めるよりも、別の性質の情報の一番を、これは自分の中でだけでもいいのです、それを探す方が効率がよいのですよ。


 学生のテスト勉強も、そうでしょう。

 ある一つの科目だけよりも、全体の科目を満遍なく勉強した方が、より楽しい面白い可笑しい、そういう事です。


 変に一つを極めるのも、場合によってはいいでしょう。


 ですが王道は、全てを出来るだけ広く深く極め突き詰めることです、ソコにこそ最善は潜み秘められ在ります、在るはずです。

 人間の性質的にも、同種類の情報は、区別や分類できず、似たようなモノとして処理されてしまい、大して娯楽にも刺激にも成りません、絶対に残念ながら成りえないのです。

 だからこそ、異質な情報を沢山知ることで、結果的には同種類の情報を沢山知るよりも、沢山の事が頭の中に残る、少なくとも脳の構造的に”そういう気”にはなります、万能感、それだけで娯楽に成りますしね。


 こう考えると、納得できません?


 錬金術で、沢山のアイテムがあるのと、似たようなアイテムしかない、どっちがより価値あるモノを作れそうですか?

 要するに、感覚的には分からないかもしれませんが、根本的に、似たようなモノには価値が無い、そういう無常な結論に落ち着くのですよ。


 人間が価値を感じれないのですから当然です。


 人間の進化の歴史的にもそうです、どうしてこうも多様化が進んだのか、もちろんわかりますね、そうじゃないと生きられないからです。

 絶滅しない為にも、人間は脳の構造の真なるところから既に、多様な情報を求めているのです、それを娯楽に感じるようにも。

 だから、似たような小説や情報、似たような人生や日々、存在にも、最大限それではいけない、という類の感情を持つべきなのです。

 日々が似たような日に感じるのは、貴方の持つ、収集する情報が似たような感じだから、これは当然の話でしょう。


 考えても見てください、毎日が似たような日にならない、毎日が全く違ったような日に感じれるようになる為の方法を。


 さて、もう分かりましたね、毎日が全く違ったような、刺激的で娯楽に溢れた日々にするためには、全く異なる小説を読むことが最重要である事を。

 特に、小説を読む事を日課にしているなら、特にです。


 なぜなら、日々摂取する娯楽を、日々人生に情報付加して、人間は生きているのだから。

 つまりは現実全てを見る眺める、フィルターのようなモノですね、小説と言うのは根本的に。 

 そのフィルター作りの段階で、似たようなフィルターばかり量産していれば、現実が世界が、目に見える感じる全てが似たように見えて面白みが無いのは当然ですよね。


 だから、様々な色彩のフィルターを作る必要があり、そのフィルター作りに最適になり得るのが小説を読むことです。

 多重で分厚い、そんなフィルターを作る、現実が見えずに、無我夢中になるくらいの、そういうフィルターを作るべきです。

 その物語、小説の事を考えると、現実が全く見えなくなる、それくらいが理想です。

 なぜなら、目に見える現実、ものよりも、それは強烈なのですから、つまりは貴方の世界で至上の価値を生み出せたという意味になるからです。


 だからですね、常に現実を塗り替える、生まれ変わった心地になれる、現存で至上の価値に最大限なれるような情報収集をするべきです、まあ簡単な話じゃありませんが、それのみがやはり重要なモノなのです。


 そして、世界の人々は、主にその為に全力を尽くします。

 まあだからこそ、他人を世界を一切信用してはいけません。

 根本的に、社会は人間を真に啓蒙する気は毛頭ありませんよ、基本的には。

 なぜなら、愚かな人間で居続けてくれた方が、金儲けの道具になるからです。

 金儲けの道具を変に賢くして、金儲けをする側に回られたら、顧客を少なくとも一人は失うのですから、人間を真に成長させるような内容や情報など、望むべくも無いのですね、これはある意味の真理ですよ。 


 よって、社会で生み出される情報など、所詮は人間を表面上、又は緩やかに多少の値で成長させるレベルの、低廉なモノだけです。


 だからです、最初の話に戻りますが、大きな宝石よりも、沢山の種類の宝石を集める形の情報収集のほうが、効率がよいのです。

 皆が皆、真の価値など創造しません、所詮は偽者で誤魔化すだけです。

 ならばこそ、真の価値などに拘らず、真に成長させる情報ではなく、違う視点で世界を見れるようになるのです。


 答えはこうです、世界が社会が、どのように他人を騙くらかして、偽の価値で、低廉で低俗、無価値で人々の一応の価値を生み出しているか、それだけ見てればいい。

 そうすれば、自然と様々な視点で、皆が隠している、真の価値の実像が分かってきます、小出しにしているかもしれませんし、同一の人物や似た情報を知るよりも、これを知る効率は良いです。


 話は変わりますが、真に有能な人間は、無駄な事をしません、これは真理です。

 だから、無駄に高次元な情報価値の凝縮された、小説を絶対に作りません、誰だって、利益だけを見据えて創作をします。


 仮に真に有能な人間が、広く価値を与える立場に立っても、同様です。

 上記で言った市場主義の原理によって、真の価値を与えるよりも、長く価値を提供できる環境を整備した方が良いですから。

 だいたい破綻しているのです、この世界は、将来的にね。

 真に賢い人なら、誰だって気づいて、この人生というゲームの裏技を悟っています。


 そして、その裏技を使える、かもしれない必須の要素は、お金です、その他もありますが基本的にはコレです。

 無限大にも思える、娯楽を、つまりはこのゲームを生きる、絶対の行動原理です、これには一部の揺るぎもありえません。

 将来的に発達する医療技術、娯楽技術、科学技術によって、可能性としては、お金さえあれば、無限に近い娯楽を得られる可能性があります。

 ゆえに、どんなに高次元な存在も、市場原理などに拘束されて、広く価値を提供するのに、消極的になります。


 まあそれも、情報化社会の到来によって、多少の隙は出てきてますが。


 真に価値ある人間が、チャンスが無くて日の目を見ずに、慈善事業で小説を作るパターンとか、あるかもしれませんネットで。


 まあ、なんあれ、真の価値を探す為に、効率的な方法は、おぼろげながら、見えてきたんじゃないですかね?

 情報化社会、つまり一般大衆、つまりはレベルの低い人達も、簡単に敷居の低く、大して行動力が無くても、ネットに小説を投稿できるようになりました。

 これによって、行動力のある、レベルの高い人達が多く投稿していた時代よりも、高次元な娯楽の発信者を探すのが難しくなりました。

 もちろん、そういうレベルの高い娯楽を探す技術も、時代の移り変わりの要請によって生み出されましたが、所詮は気休め程度。

 埋もれる可能性が高くなって、無駄な活動になる可能性が多くなったのです、真に有能な人が小説を書く可能性は圧倒的に低くなりました。


 逆に無能な人は、適当に暇潰しが出来るから、最善な行動でなくてもいいので、適当に書き続けるでしょうね、例外は沢山あるかもしれませんが


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