クロス天使
死んで、天国にいけるのか?
先週、銀行をおそって、ポケットには2百万はいってた。夜のまちに繰り出そうと、普通に、
普通に、交差点に近づいたんだ。
俺みたいな、悪が、殺人もやって来た、このおれが、
一体どうしたんだか、
ちょっとした、気の迷いか?
反射的だったのか?
目の前に飛び出した少女を跳ねのけて、転がったら、ガリッって音がした。暗い何かにすいこまれるような、消えていく。
「あぁ、終わったんだな…」
第一話 クロス 天使
白い服を着て列に並んでる。
「368番!お前は、こっち!」
何十人も並んでる中から、一人だけ連れ出された。何時からならんでたんだろう。
白い部屋の机の前に立っている。
白い机には、小柄な人の良さそうなおっさんが、紙を見ながら、
「間違ってきたんだな!たまにあるんよ。ここは、あの世の入り口でさ、天国、地獄、その他に別れるわけよ。」
さっきまであった耳鳴りはきえていた、ハッキリとおっさんが言ってる事がきこえてる。
だが、自分が誰なのかわからない。なんとかわかるのは、男なんだと思えるぐらいだ。
「あんたの記憶はないよ。誰だったか、どんな人生だったかなんかは、綺麗に消させてもらったから、ってゆうか、消えてしまうんだよ。ここにきたら、さて本題にはいろうかな。」
先を急ぐおっさんに
「間違って死んだんだな、戻れるのか?戻ってどうなるんだよ!保証とかあるのか?自分がどんな奴だったか記憶もないのに、わかんねーよ、バカヤロー!」
もう一度、紙をみるおっさん、
「二人殺してる、その他もたくさん、地獄だな、だけど、地獄にも行けない。死ぬ時が来てないからね。いいかい、あんた!また戻って良い事をしろ!そうすりゃ!天国もあんだろうよ!」
そうして、俺は、また戻ることになった。連絡用のスマホを持って、天使ではない天使、バツな天使、クロスX天使として。
天国にいこう。