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キメラハンター達を問い詰めているコウの姿をロウは見ていた。



すると突然、べシーンという音と共にハンターたちが真横に吹っ飛んだ。


レオの 太い尻尾の一撃である。



ハンターを居ない者のように平然と無視して、コウがこちらへ戻ってきた。


「いいんですか?あのようにして。」

つい聞いてしまった。


「あんまり、話 したくないし。顔を覚えられたらいろいろ困るからね。

このあたりの道が薄暗くてよかった。」



「・・・でもレオの姿は きっと覚えられてますよ。」


レオの方を見ながら言う。


 何対もある翼、顔を覆う羽毛、

そしてその口から垣間見える牙は私のモノより凶悪に煌いている。

私でもあの牙の一撃を受けたら、一溜まりもないだろう。


そんな竜を目の前で見て、なおかつ攻撃されたならば

忘れたくても忘れられない姿になるだろう。


しかし、コウは言った。

「大丈夫。だって俺の相棒だからね。」


そう言うコウの横顔はどこか誇らしげで、少し笑っているようにも見えた。



ふと、レオの方を見るコウ、


するとコウの意思を汲み取ったのか、レオがぐぐぐと首を下げ、体を縮め始めた。

気が付くと、コウの肩に乗る大きさになっていた。


「どう?これで最近流行のペット ファードラゴンと見分けがつかないだろう。」


確かに、コウの首に巻きつくその姿はペット以外の何物でもない。

先ほど 大の大人二人を吹っ飛ばした竜には見えない。


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「さて、俺たちは町に用事があって行かなければいけないんだが、

その連れ去られた者たちの 家や森はわかるか?」


「臭いを嗅げばきっと大丈夫ですよ。住む家の近く ぐらいはわかります。」


正直、コウとレオのことをもっと知りたいと思うが、

連れ去られた者たちを 元の場所に返してあげなければいけない。



「じゃ、よろしく頼むぞ。」

短く言って、コウはすたすたと歩きだした。



その後ろ姿に、叫ぶ。

「今日は助けていただきありがとうございました!

人間のことをもっと知りたいので、今度 旅にご一緒させてください!」


本当は人間ではなく、コウとレオ、 また、キメラのことが気になっている。

あんな人間は初めて見た、

もっと彼らのことを知りたいと思った。


私は叫ばずにはいられなかった。



コウは一度立ち止まり、振り向いて

「かまわないよ。」と言った。


肯定の言葉を受け取った私は、急いで誘拐された者たちを

元の場所に戻すため、皆を担ぎ上げ、夕方の空を駆けるように走った。



**********************************************************


化けオオカミのロウを見送った後、俺たちは町へ向かって歩く。

ちょうど日が暮れ始め、あたりも暗くなっていた。


レオは疲れたのか、俺の首に巻きつきながら眠っている。



それにしても、あのオオカミは俺の何処を気に入ったのだろうか。

俺がキメラだから? それとも 見たこともない竜のレオが珍しかったから?


・・・どちらも少し違うような気がする。 まあ、今は理由はいいや、

きっと 長生きだから知識欲が強いのだろう。


長生きの生物は基本、 その寿命を生かして他の生物には理解できないことを

時間をかけて とことん調べ、知りつくすのが好きなようだ。


ロウよりかは短命だが 人間も同じようなものだ。



見たところロウは 温厚な性格のように思えるが 戦闘力は高そうだ。

人の世界の知識もあるし、人にも化けることができる。


旅のお供としては十二分に頼もしい奴だ。

 それに 人間じゃない。



あたりも暗くなってきた。

今日はここら辺で野宿をしよう。


適当な太めの木を選び、その枝に登って腰を掛ける。

俺は眠りに落ちた。



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