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プロローグ
ここは未来の地球。
大規模な氷河期の訪れにより人類は元の人口の4割ほどしか生き延びれなかった。
他の生き物も同じく、絶滅した者も少なくなかった。
しかし、一部の生物は他の種族と血を交え、生き延びる者もいた、一部の人間もそうだった。
そんななかで、様々な生物が誕生した。
そして、39XX年
間氷期の到来により、人々の生活も安定してきた頃
ある異変が起き始めた。
その異変は全生物の1%にも満たない頻度で起きた事だった。
他種族の生物が人の子を産み始めたのだ。
逆もまた然り、人が他の生物を産むことさえあった。
普通なら忌み嫌われそうなものだが、
他種族に産まれた”彼ら”は辛く厳しい氷河期を乗り越えた象徴として
多くが祀られるようになった。
そして不思議と”彼ら”が産まれた家や土地は栄えるようになった。
”彼ら”は見た目を変えられる者、また他種族と 一部だけ混ざったような見た目になる者が多かったので
「キメラ」と呼ばれるようになった。
しかし、その「キメラ」を利用しようと狙う者も多い時代だった・・・