彼の気持ちは、まだわからないけれど。
歩くスピードも、彼は私に合わせてくれた。
それに、段差のところはフォローしてくれる。
いつもはつまらない歩道が、今日は本当に楽しかった。
同級生であること、
実は家が近いこと、
そして、
あの図書館にも小さい頃から来ていたということ。
たくさん、彼のことを知ることができた。
たった、1日…。
にも満たない時間だったけれど、
私は彼のことを好きになってしまった。
…気がする。
なんせ、〝恋〟というものを知らない。
でも、初めての感覚が私の胸を駆け巡ってる。
これが…これこそが、私が知りたかった〝恋〟なのかな。
そうだとしたら…いや、そうだと思う。
あたしは…篠塚くんが好き。
彼は私のことをどう思ってるのかな…。
…あ。
図書館でいつも私を探していたのって…
もしかして…。
『嘘…でしょ?』
思わず誰もいない自分の部屋でつぶやいてしまう。
『きゃーっ(照)』
ベッドに転がり、ボンボンと枕を叩く。
『はぁ…』
落ち着け…私…。舞い上がらないの…。
『彼は優しいし、夢に向かって努力してるところもかっこいいしなぁ…』
きっと彼女とかいるんだろうなぁ…。
と口に出し、とりあえず自分を落ち着かせる。
当然、この言葉が現実であって欲しくないと思った。
…でも神様っていうのは本当にいたずら好きなんだよね。
こんにちは。
「神様のいたずら」
よく使われる言葉ですね(笑)
この小説、というか僕自身が書く小説、物語は、
どちらかというと中学生向けかもしれません。
それか、小学校高学年向けですね。
難しい言葉を使わず、
なるべく分かりやすい物語をつくる。
それが、僕のモットーです。
読み返してもらってもわかるように、
難しい表現はまったくと言って良いほど使っていません。
ただし、ところどころで注意深く読んでもらうと
物語がよりつながりやすくなるキーワードを埋め込んであります。
ぜひ、それも探してみてください。