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第十四節

 かなり憂鬱だ……

今日も雨が降り続き、一向に止む気配は無い。

気温もかなり低くなっている。

火を絶やすと凍えそうだ。

これは雨の対策も、基本から考え直さなければいけないな……

雨の量も、季節感も、すでに想定外だ。

もし葉などで覆った仮設の住居に居たのならば、

間違いなく水浸しだ。

恐らく、この雨に耐えられなかっただろう。

この環境の中で、何とか生きていられるのもこの洞窟のお陰だ。

ここが見つかって本当に良かった。



 ひたすら雨が降り続く中、横目に竹の在庫を見る。

どうせ暇だし、何か作ってみるか……

外をぼんやりと見つめながら考えてみる。

そうか! あれを作ってみるか!

在庫の中から、手頃な竹と、少し細い竹を選ぶ。

その細い竹の先を尖らせた。

それを太い方の竹に入れてみると内径ピッタリだ。

うん、これは良い……

細い竹を下にして、太い竹を掴みながら何度も地面を叩く。

すると一段、また一段と節が抜けて行った。

最後まで貫通したら細い竹を回しながら残りの節を取る。

覗いてみれば見事に貫通していた。

これで、いけるだろう。


 竹より少し長い紐を用意する。

その紐をまっすぐに整えて下に落とすように通した。

ツールナイフに付いているコルク抜きをこじって使いながら

竹の先端に穴を開けた。

その穴に紐を縛りつける。

これで完成だ。


 外見的には竹の先に紐が輪になっているだけ。

しかし、これには確かな用途がある。

何を隠そう、蛇を捕まえる為の道具なのだ。

まだその姿は見ていないが、捕まえれば栄養抜群の食料になる。

しかし素手で挑みたくは無い。

きっとこの道具が役に立ってくれるだろう。

 これのお陰で、身体もずいぶんと温まった。

まぁ、すぐに冷えるのだろうが……













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