表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

脱走少女

「なんであなたはここにいるの?」

すべての始まりは、あの脱走少女が話しかけてきたときから。

「君こそ、何でこんな時間にいるのさ?その制服、レチミア学園のだろ?あのお嬢様学校だろう?今日は学校じゃないのかい?」

黒のブラウスにネクタイ。下は制服にしては珍しい・・・・確かスカッツとかいう奴だ。

しかも校則では髪型は三つ編みなのに、その少女はウェーブのかかったツインテールだった。

「え?学校?もちろん脱走してきたけど?」

少女はなんでもないことのように答える。

「レオンが脱走しちゃったの、学校。あ、レオンって、あたしの彼氏。レオンを探しているの。あ、あたしはミルリっていうの。友達からはルリって呼ばれてるけど。あなたは?」

「・・・・シェレサーニ。でも、シェーサって呼べばいいさ。」

「へぇ!結構古風な名前ね!シェレサーニ・マルガレッタって知ってる?ねぇ!」

「それより君、そのレオンくんとやらを探さなくていいのかい?」

「・・・あ!いけない!じゃあね、シェーサ!」

脱走少女のミルリは、こうして駈け出して行った。

・・・へえ!初対面でいきなり呼び捨てかい!

しかし参ったね。あんな無能っぽい子でもシェレサーニ・マルガレッタを知っているのか!

ああ、でも僕が馬鹿だった。

レチミア学園は、お嬢様学校であると同時に、エリート学校でもあるからね。

でも、校則が厳しいから、どうしても見た目がほかの学校に比べて地味臭くなって、あのときも「レ地味ア学園」なんて馬鹿にされてたね。

でも、そんなの金持ち階級の話だよ。全く。

普通以下は、働くだけさ。子供でもね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ