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風呂

作者: 聖魔光闇

う、後ろ……。

 頭を洗っている時、後ろに誰かいるような気配を感じる事はないだろうか。目を閉じ、背後を扉の方に向けたまま頭を洗う。初めは何も思わなかったのに、突然背後に寒気に似たおぞましい気配を感じる。『気のせい。気のせい』と思いながら、頭の泡を洗い流し後ろを振り向くと誰もいない。こんな経験ありませんか?


 俺は只今入浴中、そして洗髪中


『ほらきた。背後に感じる何かの気配。しかし、俺が気にするから、感じる気がするんだ』


俺は普通に頭を洗い、よく洗い流した後、後ろを勢いよい振り返った……。


『ほら、誰も……!「うわぁぁぁぁ!!」


俺は思わず後ろに転倒し、大きな叫び声をあげた。


「どうした!! 何かあったか!」


父さんが落ち着いた口調で聞いてくる。


「お、お、お、お前がいるからだろうが! しかも、そんなお面付けやがって!」


俺の後ろには……、厳ついお面をつけた父が見下ろしていたのだった。


「どうしたの!? 何かあった!?」


と母が飛び込んできたと思うと、俺の股間を見て、


「立派になったわねぇ」


と言い残して去っていった。


父は父で、


「そんなにビックリしたか? まだまだ子供だな。ハッハッハッ!」


と呑気に笑っていた。その後、俺は父さんと久しぶりに風呂へ入った。背中を洗ってもらったりして。










『俺の家族は変なヤツばっかりだな……。……っていうか、母さんに裸見られた! 父さんのバカァ!!』




こいつら、あっての俺達か……。

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― 新着の感想 ―
[一言] お母さん…………デリカシーが!(笑) 家族そろってとんでもないですね(笑) 今回もまたおもしろかったです! このシリーズは飽きません。 本当に素敵です!
2011/02/24 18:29 退会済み
管理
[一言] どうも。 すとむみずみです。 こういう回も珍しいですね。 新鮮で面白かったです。 てか、家族のキャラ立ちがすごいですね。 面白かったです。 お体にお気をつけて。 では。
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