短歌と詩
<短歌>
〜下駄〜
カラコロと
居場所知らせる
彼の音
ワイシャツ映える
下駄華やかに
〜藍色の浴衣〜
藍色の
揃いの浴衣
眩しいと
カメラに映す
あの子の姿
〜むかごご飯〜
むかご飯
ばあばと食べた
懐かしの
米も心も
ホカホカな日々
<詩>
〜扇風機〜
小さなベッドにうつ伏せになって小さな扇風機の風を浴びる。
首振り機能っていいね。
君は両手で頬杖をついて、私は両手を真っ直ぐに伸ばしてじ〜っと風が来るのを待つ。
最高の癒し時間だ。
君がうつ伏せのまま足だけをパタパタする。
私もつられてパタパタする。
君が微笑み私も微笑む。
このまま時が止まればいいのにな。
いや、止まらなくていい。
この先も君のそばにずっといられるのなら。