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強くなろうと誓った

ケイトと会ったのは去年頃だったかな?

母ルミナスにマーサの家に連れて行かれたときに会ったのだ。

一目見て、あ、コイツはあのケイトだとわかり後で話しかけたら本人だと判明した。


お互いの親が仲良しならもっと早く出会ってたのではないかって?

コイツ、家に引きこもってたらしい。

何故引きこもってたのかは次の説明でわかるよ。


ケイトはヒロオンで作成した女キャラで特に器用さに特化したステータスをしている。

特技は主に製作系、薬品や鍛冶などに特化するよう製作したキャラクターだ。

だから、家に引きこもって両親に内緒で薬やら何やらの実験をしてたらしい。

ヒロオンと同じ回復薬やこちらの世界にしかない薬があると興奮していたんだと。


まさか、ケイトまでこの世界に来ているとはこれは他のサブキャラもいそうだな。


たまたま幼なじみポジションが俺のサブキャラとは、奇遇なもんだ。


「お母さん!ケイトちゃんと遊んでくるけどいい?」


俺はケイトの手をつかんで家を出た。

そして、家の庭の隅へと連れていく。


「ふぅ。さて、ケイト一年ぶりだな。」


「お久しぶりですアダスさ、兄様。本当は毎日お会いしたかったのですが、父が私を溺愛して家から出したくなくて……」


「愛されていていいじゃないか。」


ケイトの両親は商人で村に唯一の雑貨屋、つまり何でも売ってる店だ。

親戚一同で商いをやっており、ケイトの叔父達が行商をして色々な商品を他の村や街から仕入れている。


「過保護も疲れますわぁ。」


とため息をつくケイト。


おっと、せっかく会えたからあれをやってみるか。


「ケイト、ちょっとすまない。」


「はい?」


「『ウィンドウ』」


ケイトのおでこに手を当てて呪文を唱える。


すると、俺とケイトの間に、半透明のパネルが現れる。


おお、他人のステータスも見れるのか!

どれどれ……


名 前:ケイト・マンサナ

年 齢:4歳

レベル:0

性 別:女

種 族:人間族

職 業:なし

体 力:60/60(7106)

魔 力:25/25(1748)

物理攻撃力:15(1147)

魔法攻撃力:14(425)

物理防御力:10(297)

魔法防御力:10(297)

命中率:12(446)

敏捷力:12(287)

攻撃速度:14(757)

魔法速度:20(930)


「アダス兄様!いったい何を!?」

(ショタ兄様の手が私のオデコにぃぃ、くはっ!!)


「あぁ、ちょっと『ウィンドウ』っていう魔法を使ってみた。」


「ウィンドウ?」


「俺がこっちの世界で見つけたステータスを確認する魔法だ。」


「ヒロイックには無かった魔法ですね。興味深い。」


と考え込むケイト。


それにしても、うん。

カッコ内のステータスはゲームの時のケイトと同じステータスだな。

しかし、生産メインのケイトのステータスを見ると、俺の極振りがよくわかる。

俺の現時点のステータスと見比べてみようか。


名 前:アダス・ラズロ

年 齢:5歳

レベル:0

性 別:男

種 族:人間族(異世界人)

職 業:なし

体 力:56/56(4386)

魔 力:16/19(1246)

物理攻撃力:12(679)

魔法攻撃力:9(230)

物理防御力:8(338)

魔法防御力:7(344)

命中率:10(230)

敏捷力:20(888)

攻撃速度:100(6485)

魔法速度:15(612)


俺、尖ってるなぁ。

一歳年下の女の子に腕力負けてるとかどんだけよ。


よし、今日からパパンに剣の稽古とかしてもらおうか。

流石に速さ極振りでも男子として負けてらんねぇ!


「アダス兄様、こうして私とアダス兄様がこの世界にいるということは、他の者たちもこちらに来ているかもしれませんね。」


「やってやるぞぉ!」と闘志を燃やしている俺にケイトが話しかける。


「……確かにな。近くにいたらすぐ見つけられるとは思うが、今の俺たちは幼児だからなぁ。」


これからの方針としては、体を鍛え心身ともに立派に成長しつつ、他のサブキャラクターたちを探すでいいかな。探すついでにケイトと世界を旅するのもアリなのかもしれない。

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