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雨空に咲いて

作者: 檸檬

【短歌十首】



立たされた廊下から見上げた

青空のキャンバスにきみを映した




雨が染みた切り株に小さな世界

野花やツタ草 蟻の道




ホーホケキョと紫陽花を切る音

落ちる花が揺らめく水槽の中




机に飾られた白い紫陽花

疲れたように微笑んで綺麗




金曜日午後のスーパー

皆のカートはどこかゆったりと泳いで




あの人の真っ直ぐに見つめし瞳の

優しき歌よ羽ばたけ空へ




紫陽花の雨粒咲かせたあのひとへ

ここから届け感謝の歌




粘土で出来たガラガラ鈴の音

雨土の響きは梅雨の御守り




夜に光る枇杷の実は燈火に似て

甘き雨の優しい味ね




梅雨空の鏡に映る花々

短冊に似た色彩がゆれる





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― 新着の感想 ―
[良い点] 青空のキャンパスに、きみを映して。このフレーズがとても素敵ですね。立たされた廊下から、というのも印象的です。 雨が染みた切り株、時鳥が啼き、紫陽花から落ちた花びらに揺れる水槽。机の上の、…
[良い点] こんばんわ、竹目です。 凄く素敵な短歌を本当にありがとうございました。 伝わって大変感激していると同時に、感謝の気持ちで一杯です。 創作してきて初めて体験しただけに、上手く言語化出来ないで…
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