4話 エンカウント
ふと気がつくと死んだと思っていた居酒屋にポツンと立っていた。
ワイワイガヤガヤと周りには活気溢れる音で溢れていた。
「…?あ!夢か。夢を見てたのか」とほざいたものの
…なぜかそこに自分だけはいないという確信だけがある。
瞬きをすると紫紺の瞳をし同じ色の髪を持つ女が何の気配もなく現れ
その姿やオーラは何とも神々しいものであった。
「もう死んでしまわれたのですね。なんともお早い」
周りはこんなにもうるさいのに彼女の声はえらく鮮明に聴こえた。
「…命はあと99個です。ご健闘を…お祈り致します。」
がばっ!
気がつくとベットの上にいた。
「ここは…俺の部屋…なのか?…たぶんそうだな」
…死んだ…のか…俺
夢なんじゃないかと思うぐらいなんてことはなかった。
それにしてもあの女はいったい…
あの女の言葉を聴くに、俺は生き返ることができるらしい。
不老不死?
あ、回数制限あんだった。
がっくし
さて、昨日の夜のことをまとめよう
最後茂みの中からあの魔物を見た時、ちょうど月が奴を照らしてくれたおかげで奴の全体像を把握することができた。
顔、手は虎。体、足はゴリマッチョな人といういかつ過ぎる体はしかも全長7メートルぐらいとかいう大きさを持ち合わせていた。
おいおいチートかよ
スライムは丸っこかったな…
あいつこそチートだわ
ちらっと時計を確認する………?
時計なくね?
そういえば色々歩いたけどどこに行っても時計を見なかった気がするな…
とにかく!何時だよ!今!
もあい!俺は惰眠を貪るぞっ!
……
………
…寝れん!
暇だし部屋の間取りでも再確認しとくか
まず窓際には俺が寝ているベットがある。
そう!今寝ながら見てるのさっ!
そして窓と反対側の壁の俺から見て右側に扉があり枕もそっち側に向いている。
北枕とかあんのかな?
扉の横には机があり、その隣に壁に本棚が置かれていた。
…とまぁそんな感じかな?
うーん…
うん!
外出るか!!
家から出て少ししたら商店街に着いた。
そこは屋台みたいな店が立ち並び、どこもかしこも繁盛しているようであった。
なんとも異世界らしい光景だなぁと目をキラキラさせながら商店街を通り過ぎていった。
商店街を過ぎてからしばらくするとある建物を見つけた。
そいつは他の建物に比べ特別大きく、なんとも立派であった。
そしていかにも冒険者のような風貌の人たちが入り口を潜って行くため、おそらくここはギルド…
ギルド!?
これは…あついぞ…!
俺は何も考えずに意気揚々と扉を開け、中へ入った。
ざわざわ——かんぱーい!——ご注文はお決まりですか——
さまざまな声の圧が俺を押す。
凄い…!!
一瞬で空気が変わった!
建物の大部分は飲食店…まぁ酒場かなぁ。
てか朝っぱらから酒飲むなよな
まったく…
「おはようございます〜、何かお探しですか?」
リュウカは立派な母性を抱えたお姉さんとエンカウントした!
見返すと最初の方は特に文章量少ないですね