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ビセア  作者: クルッポー
魔気統合編
47/48

45話 冒険準備

俺らは一度解散し、翌日シイナの家に集まることになった


シイナの家に行く前に俺、ルゥ、マオスの3人で俺の家に集まった


マオスの家がこちらに近いらしいのでシイナの家に行くために俺の家に集合することにし、シイナはまたも拗ねていた


「で、今からシイナの家に行くわけなんだけど…ごめんね。結構待たせちゃったかな」


「い、ぃぇぃぇ……今きたところっすぅ……」


ならいいかと行こうとするとルゥが耳を貸せと近づいて来た


「1時間前からいた」


「嘘でしょ!?早く言ってよもう!」


「リュウカ寝てたし…」


俺たちが小声で言い合っている姿を見てマオスは控えめに???を頭に浮かべていた


「ほんっと申し訳ない!せめてその労力に見合うよう早く行こっか」


「い、ぃぇぃぇ……ほんとに今きたとこっすかぁ……気にしないでほしいっすぅ……」


会話が平行線にもつれそうだったので程々で切り上げてシイナの家へ向かった


斜を登り地を歩き景色は移ろいでいく


やがて豪邸だらけの住宅街に差し掛かったころ


「びえぇ……び、びえぇ……」


豪邸とはよほど無縁なのか、マオスは畏怖の感嘆しか口から出ていなかった


分かるよ。その気持ち。俺だって未だに場違い感背負って歩いてるもん


そして1つの豪邸の前に立つ


「マオマオちゃん着いたよ〜」


「びえええぇぇぇぇぇ……」


おっ、今日1番の長いびえぇ頂きました


門番から顔パスを貰った俺たちは出迎えてくれたシイナを先頭に部屋に入る


丸い低机を4人で囲んで座り、シイナが昨日の続きを愚痴り始める


「リュウカちゃん聞いてよ〜!私のクラス辛いよぉ〜!」


この2週間、あまりクラスのことについて話さなかったシイナがついに爆発する


「辛い…」


ルゥもシイナと同じなのか、俯いて暗い表情になる


「シルギさんが私たちをこれでもかって上げるからクラスのみんなが私たちを尊敬し始めちゃってるのよ!辛いよ…」


「邪魔してごめんなんだけど、その…シルギさんって誰…?」


本来黙って聞くのが当たり前なんだが、どうしても気になってしまった

だいたい誰か分かるけど


「訓練場の前で話していた人だよ。あの人王宮魔法使いらしくて、校長先生に恩があって3年契約での教師になったんだって。だから自分を教師って呼ぶなって」


「そうなんだ…ありがとう。続けていいよ」


王宮魔法使い…


通りであんなに強そうなわけだ


「それでね…?何かある度に持ち上げてくるし皆んなからの期待の目が怖いしで…学校が息苦しいよ…去年に戻りたいよ…」


「辛い…それに…リュウカもいない…」


2人とも相当苦労しているみたいだな


「それは辛そうだね…私は渦中にいないから何にも言えないけど…お疲れ様です。2人とも」


「…だから普段の授業に戻った時のためにこの期間中に回復しちゃおうってわけ!」


メソメソしていたシイナはググッと立ち上がって空元気に叫ぶ


いつまでも暗いままじゃいられないと立ち上がったシイナの意図を察して俺とルゥ、それにつられてマオスも立ち上がる


「4人でがんばろーう!!」


「「「「おぉ!!」」」」


マオスも数瞬遅れて皆と叫ぶという鼓舞をとった


「それで…四人組って本当にいいのかな」


「ダメって言われてないから!」


いや…言われてないけどさ…


「リュウカ、逆に考えて?あの抜け目のない性格をしてる奴が禁止しなかった」


「つまりやれってことだよ!」


……まぁ…そうゆうことにしとこう


都合いいし


「ひとまずこの4人で行こうってのは分かったよ。マオマオちゃんもそれで大丈夫?」


急に話を振られてマオスはビクンッと肩を揺らす


「だ、大丈夫っすぅ……」


「…それからどうしよっか。まずどこに行こうとかも決めなきゃね」


俺がそう発言すると「ちょっと待ってて!」といって壁に立てかけてあった筒状の紙を持ってくる


それを机の上に置いてシュルシュルと開いていく


その紙には地図が書かれており、この街が俺の握り拳ほどの小ささに見えるほど縮尺されたもにだった


この用意周到っぷり…!流石だなぁと言うほかない


シイナは「ここが私たちがいるところね」と指していた指を下に下に下ろしていく


「私たちがいくところはズバリ!南の方向にある鍛冶屋の集う街、ドメロベヌシアよ!」


おぉ〜


シイナのドヤ顔に3人は拍手で称賛する


「めっちゃ良さそうな街知ってるじゃん!凄いなシイナは!」


「えへへ〜。クラスのみんなから言われる褒め言葉は嬉しくないけど…リュウカちゃんたちから貰う褒め言葉はとっても嬉しいわ!」


シイナは元気になって来たようだ

シイナには元気で明るくいてもらわないとな。こちらの調子が狂ってしまう

もちろん無理は絶対させない


「よおし!目的地はそこで決定だね。じゃあ後は交通手段だけど…1ヶ月あるし徒歩で行けるか…?」


「へっへ〜ん。実はそこも調べてあります!」


シイナは胸を張って自分の自信に太鼓判を打つ


おぉ〜


またも3人で拍手をする


「みんな、飛空挺…って知ってる?」


知ってる


俺とマオスは首を縦に振ったがルゥは横に振る


「ルゥに教えるね?飛空挺っていうのはね?軽い空気と魔力の力で空を飛ぶ…お空のお船だよ!」


知らんかもしれん

まったく考えに入れてなかったが…そうだ。魔法があるんだった。もっとコンパクトなフォルムで移動速度が速いに違いない


……あれ?そっか勘違いしてたわ

俺が考えていた機体がバカみたいにデカくて丸いのは飛行船か


ルゥはなるほどと首を縦に振った


「あ…でも待って、飛空挺はナイスアイデアだけど…お金払える気がしないかも。流石にお高いんでしょ?」


「ちっちっちっ、気にすることはないのだよリュウカちゃん」


「うわ、それシルギの真似?」


ルゥが怪訝な顔をする


「うん…自分でやってて思ったより辛い…」


自爆してら…


シイナは仕切り直し、と軽く咳払いをする


「とにかく、お金のことは気にしないで!私が全額取り持つから!」


「びええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ………」


マオスが泡吹いて倒れた


びえぇ記録更新だな


「ちょっ!大丈夫!?」


シイナが慌てて駆け寄る


「多分…人にほとこされるのが初めてで、感極まって倒れたんじゃないかな…」


俺の言葉を聞いてマオスはこくりとゆっくり頷く


「変なの」


ルゥがポツリと呟く


「でも、愉快でしょう?」


ルゥは微笑んで小さく頷く


マオスが1人で起き上がるのを確認してからシイナは続きを話し始めた


「これは他の生徒と会いたくないっていう私の我儘だからさ。飛空挺を選ぶ人は少ないだろうしね…」


「私としては棚ぼた的状況なんだけどさ。本当にいいの?」


「たなぼた…?は分からないけどお父さんに話したらいいよって言ってくれてもうお金も貰っちゃったから…」


「…お父さん泣いてなかった?」


シイナは目を見開いて驚く


「よく分かったねリュウカちゃん!?仕事に戻る時に会えないの悲しいって泣いてたよ!」


やはり、予想通りだ


「じゃあ、飛空挺で行くのも決まりとして…そもそも飛空挺ってどこにあるの?私この街で見たこともないよ?」


うんうんとルゥも頷く


またしても用意周到なシイナは自信満々に話す


「そこは大丈夫だよ!お父さまが話を通してくれてね?なんと!この街に来てもらうことになりました!」


金持ちのやることえっげつな!!


あ、マオスが倒れた

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