28話 急造三人組 相性は知れず
何故でしょう。久々に描きたくなりました
読んでいてくださった方、これから不定期で投稿するので面白いかも…?なんて思って下さっていたら、是非とも続きを待っていて欲しいです
これが我儘の極意…すみません…
あと昔の話をちこっと書き換えるかもです
主人公の語学も発展したので、数字なども、現実と同じにします
(いつか、というか既に事故っているため)
「いらっしゃーい!さっ!上がって上がって!」
おぉお…!!
時は少し遡りあれから1日が経過した。
慣れない自分の教室に足を踏み入れる。
…ふむ
教室には昨日と同じぐらいの生徒がいて外で見かける生徒が昨日からめっきり減ったということは、うちのクラスはクラス替えにさして興味のない人しかいないのだな。
あとその数人にはルゥもいた。
ルゥは昨日とは打って変わり、本を姿勢良く熟読している。
「おはよ〜」
挨拶にさりげなく親密度チェックを入れ込んでみた。
この反応次第で俺は泣いたり喜んだりするわけだが…
「ん」
ん…かぁ…
どちらとも取れないその言葉に俺は次に放つ台詞を忘れてしまった。
「…今日…良い天気だね」
そのためクソみたいな言葉しか投げかけられなかったが、おそらく考えていたこともこのレベルだと思うので深く言及しないことにした。
「今日曇りだけど」
「え…?あー…」
「もしかしなくても会話初心者の方?」
ルゥは本から目を離し、煽り口調で俺の方を向く
「嘘つけバリバリの上級者よ」
「ふーん…」
また本に視線を戻してしまった…
「え?会話終了?」
あたふたとルゥを問いただすと
「いや、会話上級者の方だからこれから会話を盛り上げるのかと…」
こちらを見もせずに嫌味攻撃が降り注いできた。
くぅ…!勝てない!
俺はこいつに勝てない!
「ふふ。やっぱりリュウカはいじり甲斐がある。」
椅子に腰掛けた俺はどうやら悔しそうな顔をしていたらしいがポカンとしてしまった。
ルゥはくすくすと笑う。
なんだこいつ…
俺がじっとルゥを睨んでいると、パタンと本を閉じてこちらに向いて来たもんでびっくりして目を逸らしてしまった。
「この前は熱と風を混ぜた。考えてみたけどあんまり思いつかなかった。なんかいい魔法の合成ある?」
「なんか…例えば大地魔法と熱魔法の合成とか?」
「…どう使うの?」
「まぁあくまで自論だけど物質って冷えるほど硬くなると思うんだよ。」
固体より液体の方がエネルギーを持っているから流動体になるわけで絶対零度は原子が動かないから動かない原子たちの堅牢な壁ができるという考えだ。
絶対零度の時のみに観測される零点振動なんてものもあるらしいが、あれは軽い原子のみに観測されるらしいため、スルーだ
…まぁエネルギーが物質の繋ぎ目を分断してるわけでそのエネルギーがゼロになっても物質の硬度には限界がある…
が…だ。固くなることに変わりはない
「私冷却魔法苦手。熱魔法になっちゃう」
ルゥの言う冷却魔法は熱魔法のことで、冷却魔法は熱魔法の一部なんだがどうやら呼び方は定ってないらしい。
え?そうか?あんまり似てなかったと思うけどなぁ
「似てなくない?熱と冷却、むしろ逆っていうか…」
「逆?」
ルゥは不思議そうな目でこちらを見つめる。
「うん。熱はなんか出す感じだけど冷気はなんかを引く感じ…かな〜?」
一応それとなく両腕を使ってジェスチャーを試みた。
「むぅ…難しい」
ルゥは眉を曲げ、目を細める。
「じゃあこの水筒から熱をこう…奪うイメージで」
鞄から水筒を取り出し机に置くと、手を伸ばして手をグーに握り体の右側に引き寄せてみる。
空間がムズイのならわかり易い固体でやればいいのさ!
「…ムゥ」
その言葉を最後にルゥは集中し始め、挑戦すること数分。
「…できた気がする」
完成を宣言したので水筒の中身を見ると…
「おぉ、いいね、すごくホットだ」
「ムゥ」
うん
飲んでみるとやっぱり熱い
…というか…熱くなってる…?
あちっ!
口から離したのはいいものの、持つのも危うくなって咄嗟に机に放り置く
「ちょっ!ルゥ!やめっ、あっ!ちょっ!」
頑張って自作した水筒を守る為だ
1ヶ月かかったんだぞ!
ルゥに体感させてやるよ!氷魔法をよっ!
頭冷やせこの野郎!
「…出力弱っわ」
こっちに気が向いたのか、水筒を守ることに成功する
お…俺はオトナなんだよ。が…ガキ相手に大人気ない姿は見せれねぇよなぁ
「加減してやってんだよこんちくしょうめ」
少女リュウカは怒ると男まさりな口調になるんですのよ
おほほ
「でもちょっと分かったかも」
何かを閃いたルゥはそれを試すべく水筒に再び手を向ける
「えいっ」
水筒が一気に冷却され、俺の机ごと氷漬けにされる…?
「ぎゃああああぁぁぁぁ!!!!」
俺の水筒がぁぁぁぁぁ!!!!
「やった」
「やったじゃねぇよお前ぇ!水筒!温度差にやられてゆがんはってるじゃんかぁ!!」
ルゥの両肩を掴んでブンブンと揺らす
頭をガックンガックン揺らされ怒ったルゥは
「同じになりたい?あれと」
歪んだ水筒指差して俺を睨みつける
「すみません勘弁してください」
ディスカッションもフィジックスも勝てないとか大人気ねぇな…
いや?でも英語力は俺の方が上だしな
引き分けってことで




