表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ビセア  作者: クルッポー
準備編
28/48

26話 2年前の(2)

再び取り残された俺は春の夕暮れに身を包まれ黄昏ていた。


いきなり空白の2年間から解放されたのだ。

疲れないわけもなく、嬉しいことなのだが少しばかり疲れてしまった。


今日はもう誰とも会わなくていいかな


……


なんかいるんだよなぁ


校舎の影からこちらの動きを待っている少女がみえる。

あちらはこちらが気づいているのを気づいていなそうだ。


もう良いんだよ…今日はもう疲れたよ…


あ、痺れを切らしたのか動き出した。


俺の座っているベンチまで近づいてきて…?


通り過ぎていった…


通り過ぎる間際[??]が頭上に浮かんでいた気がする


今度は後ろから前に歩いていった…


今度はしっかり頭上に[??]が見えた


ほんと誰だろこの人。明らかに俺のことを意識している。


「えーと…どちら様で…」


コントのような場面を見ているのも面白いが、ちょっと身元が不明なのが怖かったためにこちらから声をかける事にした。


俺が声をかけた瞬間、ぱぁ!と顔が明るくなったがその後の言葉を聞いてとんでもなく落ち込み出した。


この人こそこの体の元友達系か?


「サ年前の…入学式のギ週間前の…」


またか〜…


消去法的にいったらこの人は俺がぶん殴った…

平手打ちだっけ?

…平手打ちした少女って事になるけど


「…あなたにビンタされた…」


ですよね〜…


なぜ?


なんなら貴方恨みしかないと思うのですが…


「思い出しました」


「良かった……私人に殴られたの初めてで…それで…他人に怒鳴られたのも初めてで…」


2年前と話し口調がだいぶ変わったように思えるが…なんかあったのかな?

あと殴ってはないからな?自分で言ってたじゃん。


当然俺はこの少女を許してはいない。

なので少し距離を置いた喋り方をする事にした。


「それで泣きながら帰って両親に起きた事全部話したら喧嘩し出して…」


んん?なぜ喧嘩が起きた。


「ママが私に口を聞いてくれなくなって……やっと親が自分の言うことを聞くのが当たり前じゃないって…やっと気が付いたの」


途中から涙ぐみ始め、言葉を言い終わる頃には頬を涙が伝い始めた。


変わった…いや、成長したんだな。


口調は柔らかくなり、哀哭から啜泣に変わっている。


「だから…ごめんなさい…」


「は?なんで俺になんだよ。俺にじゃねーだろ。謝るのは喧嘩した子と両親だろ。あっ」


声に出てた…!!


「そうよね!ごめんなさい!私、もうレイナには誤ったの。ママにも謝った。でも…ママは許してくれなくて…」


先程まで我慢していたが、とうとう限界が来たのか大量の涙が彼女から溢れ出る。


「そか…謝ったのは偉い。だがこうなったのも貴方の責任だ。たとえ相手が許さなくてもずっと誠意を尽くしなさい。諦めてはいけない。驕ってはいけないよ。」


「うん…ごめんなさい…ありがとう…」


服の袖でしきりに零れ落ちる涙を拭き取っている。


おしゃれな少女が背後から現れたかと思うと、涙を我慢しきれない少女の横に寄り添って励ましていた。


「大丈夫。がんばった、偉い、偉いよ」


…驚いた


背後にいたのに気が付かなかった驚きもあるが、いかにも仲が悪そうだった2人がこんなに仲良くなっていることへの驚きの方が大きい。


というか2人で順番っこに俺に話しかけてたんだな。


「ごめんね。話、後ろから盗み聞きてした。」


ということは結構前からいたという事になる。

凄いな…全く気が付かなかった。


あれ?ってことは俺の一人称聞かれた?


…リュウカちゃんは怒ると口調が汚くなってしまうのですわ。決してあれが素なわけではありませんこと。


「それで…許してくれた?ルリのこと」


「…今の貴方は許す。でも昔の貴方は許さない。それは貴方がしてきたことを肯定する事になるからだ。」


「ありがとう……」


どうやら、おしゃれな少女には俺が許してなかったのを気づかれていたようだ。


「そうだ、お名前聞いてもいい?」


しばらく時が経ち、少女が泣き止んできたぐらいでおしゃれ少女がそう話しかけてきた。


「リュウカです。そっちは?」


「私はレイナ。こっちは…」


「ルリよ」


「本当いきなりごめんなさいね。じゃあ私たち本当に行くからさようなら。」


「はい、お気をつけて」


なんか今の俺教師のようだったな。

まぁ俺的には子供への丁寧な説教は教師っぽくなるのは必然だ。


それにしても…


疲れたぁ…


会社の重鎮と1日に複数会う日並に疲れた。


もう疲れたし今日はギルドで済まそ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ