表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ビセア  作者: クルッポー
準備編
21/48

19話 なるぞ一年生

時は風呂場で死にかけてから1週間が過ぎた頃


学校の制服に身を包み俺は玄関下で靴の紐を入念に結ぶ。


まるで小学校に初めて行く新小学一年生の気分だ。

いやまぁ…客観的にみたら不思議な事じゃないけどさ。


制服は夏服を取り出したため、半袖に仕上がっている。

服に使われている大半の色は薄水色で素材はサラサラでかつ生地がしっかりしていてこの薄さに対して相当丈夫だ。

腰上辺りに巻くベルトによって膝下ぐらいにまで伸びるワンピースに区切りをつけている。

セーラー服みたいな襟が首周りにあり、胸元まで届く襟の先端には蝶々結びの紐が括り付けており、これはただの装飾のようだ。

ちなみに家にはこの服を長袖にしたものとこの服の上から羽織る用の紺色のブレザーがあり、そちらは布が分厚く防寒対策がバッチリであった。


「…楽しみだなぁ。」


軽いステップも交えながら家から出て学校に向かう。

正直時間がわからないため、部屋の窓から学生が見えた瞬間に家を出たのだが…


大丈夫そうだな。

周りを見ると、同じ服を着た学生たちがちらほらいる。



学校に着くと、門の手前の壁に人だかりが複数できていた。


なんだ?


と思い1番近い所に近づいてみると、喜びの声を上げる者、隣の人とハイタッチする者、「来年は同じになるといいな」と少し悲しげな顔を見せる者など様々であった。


多分これは…クラス決め…かなぁ?


皆が集まってる中央には何が規則的に置かれた文字が載っている看板があるのだが…


俺!読めないんだよ!


あれ?どうしよう。もしこれがクラス名簿とかだったら自分のクラス分からなくね?


結構まずくね?


誰か、先輩とか…


チクショー先輩と行けば良かった…なんで朝起きた時にはいなかったんだろ。

早く目覚めたから早く家を出たとか?


腹が減ってるからなんかイライラしてんな…


あっ…


先輩ご飯食べに行ったのか。


つい納得して手でポンッと音を鳴らした。


「リュウカちゃんおはよう〜」


人混みから一歩引いたところで看板をポケーっと見ているとフユナ先生が声をかけてきた。

タイミング神か?


フユナ先生は胸あたりで手を振りながらてくてくとこっちにやってくる。


「おはようございます。ちょっと自分の書かれている所が分かんなかくて…」


「リュウカちゃんは私と同じ教室よ。一緒に行きましょう。」


フユナ先生のご厚意に乗っかってそのまま教室へと向かっていった。


…?同じ教室?…あっ!フユナ先生はうちのクラスの担任なのか!

でも医務室も担当してなかった?


「フユナ先生って医務室でも勤務してなかった?」


「あー…それなんだけどね。最近この街の教師が不足してるらしくてね。文字の読み書きぐらいしか教えない下の生徒たちは別の国営のギルドとかの職員が担当することになったのよ。なんか私、このまま従業員不足が続けば魔法科の教師もやらされそうで怖いのよね。」


へぇ〜そうなのか。大変なんだなぁ。やっぱりどの世界でも教師不足はあるんだな。


フユナ先生がガチャっと教室の前側の外開きの扉を開ける。

教室の席は階段状になっており、後ろにいくにつれて高くなって行ってる。


これぞファンタジーってのが出てきたね。こうゆうの憧れてたんだよなぁ


龍?知らん知らん


中には6人ぐらいの子供がばらばらに座っており、皆一斉にこちらを見上げる…


かと思うとすぐさま下を向き自分の荷物を確認しだした。


先生が来たんだぞ?普通こう…先生の元へ行くとかあるだろ。


「リュウカちゃんは…えーっと…ここね」


案内されたのは教室を入って手前から二列目の…

教室の前には教卓があり、その壁には黒板が貼られているのだが、そこから見て1番右側だ。


俺はそこに腰掛けて暇だったので教室内を眺めていた。


…一年生だから誰なのかわからなかったのか。

というか不安だもんな。どんな先生かも分からないしね。


今気付いたのだが、さっきからここにいる生徒全員がチラッチラッと隙を見てフユナ先生を観察している。


ふふふ、なんだか微笑ましいじゃないか。


ちなみに教卓から見て右側…つまり俺の席の近くの壁は窓でできており、左側には廊下がある感じになっている。


窓はガラスではなく外開きの扉が括り付けられており、今は開けるだけいっぱい開いている。


あ、そうそうガラスの件についてなんだが…

聞くところによるとガラスは高価なもんであまり大きいものは手に入らないらしい。だから小さいものはちょっと高いけどリーズナブル、窓並みのサイズになると金持ち御用達となるそうだ。


フ…匿名Fがそう言っていた。


当人は窓際で外をじっと眺めている。


「おはようございま〜す!」


威勢の良い声が教室にこだまする。

元気な子もいるね。よかったよかった


その声を境に人がどんどんと流れてきて…


やがて教室の席は人で埋まり、おおよそ30人といったところかな。


隣の席の子はオラオラ系の金髪男子だった。


近づきたくねぇ〜


キーンコーンカーンコーン


ここも日本と同じように鐘の音が鳴り響く。

開始の合図で間違いはないだろう。


「皆さーん!おはようございまーす!ギ年ギ組の担任になりました。マキメ・フユナと申します。みんな〜!ギ年間よろしくね!」


少しの不安要素はあるけどこれからの学校生活…楽しくありますように

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ