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ふわふわビートと枝豆

 仕事が終わった。


 手にはビール缶の冷気。持って帰る頃にはヌルくなってる。

 だから冷凍枝豆と一緒にカバンに入れて今夜のお供の準備完了。


 余談だが冷凍枝豆はアイスノンの代わりになる。食べ頃になると熱が下がっている。

 自分で茹でる時は茹でザルをフライパンに入れて蒸し焼きがいい。



 大阪環状線鶴橋駅。

 近鉄電車と連結するこの駅の特徴は焼き肉食べ放題の発着音。

 そして何より近くのキムチや焼き肉屋さんの香りである。


 早くもビール片手にお菓子摘んでいる労働者。

 駅内店舗で肉をつまむOL。御座候に集う女学生とその彼氏。


 雑多な人々がすれ違うこの駅からは大阪奈良京都へ行き来する色々な人生がある。



 なんか揉めてる。なんだろ?


「コロナにかかる!」


 半狂乱で騒ぐ若い女性にまあまあと宥める駅員さん。

 見るとマスクなしで電車に乗り何故か発進しない電車と全力で睨んでくる周囲の人々に不思議そうにしている外国のひと。ジャカジャカ音楽を奏でるカセットレコーダーから流れるビート、それ自作かな? いい歌だねブラザー。


 そのイケメンブラザーに僕は声をかける。


『ヘイ!』


 拙い英語だが、とりあえずマスクをつけないと発進しないと告げる。彼はその肌と同じ黒いマスクをつけた。見るとマスクにもピアス。カッケーな。



 皆様今日も一週間お疲れ様。俺も帰っていっぱい一杯やります。おやすみなさい。

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「5分間の奇跡」と同等の文章量があるのかなと思ってひらいたので、一話が短くてびっくりしました(*´艸`*) あのあらすじでこの本文。 どういうお話になるんでしょう。
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