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僕達の旅はこれからだ!

そして。


僕達は、精霊種の里を離れてシャクシャラに戻って来ていた。


「・・・本当に、あれで良かったのでしょうか。」

「それはこれからの僕達次第かな。」


そんなふうに話す僕達の間には、ミレイユが不思議そうな顔でこちらを見ている。


「え、えっと・・・なんの、はなし?」

「んー・・・まあ、気にしなくていいよ。大したことじゃないから。」


別に気休めでも誤魔化しでもなく、もう本当に大したことじゃない。


「家畜も戻ってきたし、レオニールさんへの報告も済ませたし。もうなんの憂いもないね。」


ついでに、法院からいくつかの素材を得る約束も取り付けることができた。


「とりあえず、しばらくはシャクシャラを拠点にしようかとも思ってたけど・・・」

「それは・・・あまり、良くないかと。」


まあ、そうだよねぇ。

互いの為にも、精霊種とは物理的に距離を取るべきだろう。


「幸い、シャクシャラ以外の法院でも素材は買えるみたいだし・・・ここを離れてもいいだろうね。」

「そうなると・・・どこに向かいますか?」

「うーん、そこが問題なんだよねぇ。この辺りの地理とか結局よく分かってないし・・・素直に誰かに聞くべきかな。ちなみにミレイユは見たいものとかある?」


目的地を決める段階だし、みんなの意見を聞くべきだろう。

海とか、山とか、あとは魔獣とか。

この辺りに無いものは沢山ある。

それらを目的にするのもいいだろう。


「み、見たいもの・・・?」

「そう。多分、ミレイユが読んだことのある物語の景色とかならこの世界のどこかにはあると思うよ?」

「そ、それなら・・・雪を、見たい、かも。」

「雪か、いいね!」


ミレイユのその言葉に、ヒルダも頷く。


「私の里も、暑い地方でしたから・・・雪は見たことありませんね。いいかもしれません。」

「シャクシャラの気候からすると少し長旅になるかもしれないけど、まあ急ぐ旅でもないし。」


だったら、雪の降る地方を目指すのもいい。


「ヒルダの着物を貰ったら、雪を目指してみよう。多分長い道のりになるけど・・・きっとそれも楽しいよ。」

「ええ、そうですね。」


よし。しばらくはここにいるけれど、目的地が決まるだけで色々と出来ることも増える。


「大目標はヒルダの里に帰ることだけど、そっちは情報も無いしね。」

「大丈夫ですよ。いざとなったら、私が全力で駆け回って情報を集めます。その気になれば、一日で国の一つや二つ越えられます。」

「頼もしいね。」


やはりヒルダが居れば、恐れる物は何も無い。もちろん、僕も彼女たちの為にあらゆる点で全力を尽くす。


「僕はこれでも旅には慣れてるし、細かい事は僕に任せてくれていいよ。」

「はい、お願いします。」


問題は色々残っているし、わからないことも沢山ある。

でもそれを恐れるほど、僕達は軟弱じゃない。


「ミレイユも、これからは色々と頼りにさせて貰うね。」

「わ、わたしにできることなら。」

「大丈夫、君はなんでも出来るよ。そのための手伝いは僕たちがしっかりする。」


ミレイユの持つ可能性は素晴らしい。知識は僕が、技術はヒルダが教えれば完璧だ。


「さて、じゃあ方針は決まった。となれば早速準備をしよう。」

「ふふっ、楽しみですね。まだこの世界には、私の見たことが無いものが沢山あるのでしょうか。」

「そうだね。楽しみにしていてよ。っていうか、この辺りの物は僕だって初めて見るものばかりだし。」


実はずっとワクワクしている。

こういうのを楽しめなきゃ、旅なんてしてられない。


「さあ、未知のものを目指して、仲良く旅といこう。」

「ええ!」

「う、うん!」


わからないことも不安なことも。僕達ならば大丈夫だ。


今を、これからを全力で楽しんで行こう。

僕達の旅は、始まったばかりなのだから。

かなりぶつ切りですが、一旦ここで完結とさせて頂きます。

なるべく早くに諸々改稿したものを新シリーズとして上げようと思います。

ちょっとした編集とか割り込み投稿とかだとイマイチいい感じに修正出来なさそうなので思い切って1から書き直します。


もしここまで読んで下さった方がいらっしゃれば、まず中途半端で終わってしまい申し訳ないありません。

次はもっとわかりやすい文章を目指しますので、どうぞよろしくお願いします

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