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6-10:光溢れるリングの悪魔

「はあぁぁぁっ!!」

「てぇやああああっ!!」


光る拳を振るう真樹が吠える。

輝く脚を振るう沙耶が叫ぶ。


水着美少女達の戦いは、覇氣のエネルギーを纏った手足の攻撃による、まばゆい殴り合いから始まった。


どこおぉぉん!

ぶおおおっ!!


強烈なエネルギーをその身に纏う2人の攻撃は、ぶつかるたびに強烈な破裂を生み出していた。

互いの攻撃がぶつかるたびに、リング上を突風が襲い、そのたびに互いに吹き飛ばされる。

ぶわりとリングから舞う風はプールを揺らし、水しぶきが舞い、客席もリングも派手に濡らしていく。


それでも、夜空の下で光る少女達のショーは続いていく。

若きスター達が、勝利という輝きを欲して熾烈な戦いを繰り広げていた。



だが、その戦いも長くは続かない。

そもそも覇氣を放出するのには自分の体力を使う。

ましてや、身体に纏うためには、覇氣の放出をし続けなくてはならないのだ。

まるで締め忘れた蛇口の如く。

自分の覇氣を使い続ける行為は、体力をどんどん消費をしてしまう。



先に揺らいだのは沙耶の方だった。

沙耶の脚の輝きが、少しずつ薄くなっていく。


沙耶もまた茜の王羅のことを知り、覇氣を身体に纏う独自の技を生み出していた。

脚色月兎きゃくしょくげっとという、膝から下の脚を覆う光のブーツを覇氣で生み出す新技。

得意の蹴り技を強化するための技であったが、裏を返せば他の箇所までは強化できない。


羽衣・松葉破で拳を覆う真樹と、月兎脚色で脚を覆う沙耶とでは、覇氣の放出量がまるで違う。

沙耶の方が体力の減りが早かったのだ。


沙耶の覇氣が薄くなっていったのを見逃す真樹ではない。

覇氣の放出を続けるのが難しくなったと睨んだ真樹は、攻めに転じる。

猛然と突進し、光る拳を叩きつけようと近づいていく。


「させませんわ!」


しかし、まるでそれを読んでたかのように、沙耶が跳んだ!

絶妙に真樹の顔に足が当たるような高さでジャンプしたのだ。


蛇月縛じゃげつばく!!」

「ぶっ!?」


そのまま脚によるヘッドロック!

真樹の首に脚を絡めて、そのまま倒れ込んだ。

いきなり水着の股に挟まれた真樹は、とっさの反撃が出来なかった。


「あだっ!?」


勢いよく倒された真樹は、思いっきり頭を打ってしまう。

その痛みで集中が切れてしまったのか、手に纏っていた羽衣が消えてしまった。


だが、勢いあまって倒れたせいか沙耶の方も拘束が解けてしまった。

しかし、床に手をついてすぐさま立ち上がった沙耶は、素早く追撃の蹴りをかます。


「まだまだぁっ!!」

「……させない!」


だが真樹もすぐさま起き上がり、右腕でガード!


「松葉破!!」

「おっと!!」


残っていた左手に覇氣を集中させ、氣弾を打ち込んだ。

いきなり顔を狙った飛び道具による反撃に、沙耶も思わず回避して距離を取る。


「柳流し!!」


だが、真樹はそこから追撃を仕掛ける。

立ち上がった勢いのまま沙耶に突撃する。

得意の両手両足を使った連撃だ。


「くっ……虎月乱!」


負けじと沙耶も連撃の構え、真樹の攻撃を的確に捌いていく。

腕が、脚が、互いにぶつかる連撃戦。

その最中に、真樹が突然動きを変えた。


「白樺旋風!!」

「……ちぃっ!!」


いつもの流れで右手によるパンチに見せかけたところで、突然回し蹴りに移行。

連撃の途中で、真樹は強引に別の技を割り込ませた。

これまでにない流れに沙耶は対応が遅れ、腰に蹴りを食らってしまう。

その一瞬の怯みの隙に、真樹が接近して大技を放つ。


「はああっ、月桂樹砲!!!」

「くぅ……おぉぉっ!!」


真樹の必殺の拳が沙耶の腹を狙う。

沙耶はとっさに腕をクロスさせてガードした。

しかし、強烈なアッパーはみしみしと沙耶の腕に衝撃を与えていく。


「おおおおりゃあああ!!!」

「うわっ!?」


真樹は構わず、そのまま技を振り抜いた。

人を吹き飛ばす強烈なアッパーが、ガードしたままの沙耶を打ち上げる。

いくら覇氣で身体を強化してるといっても、この力は簡単に止められるものではない。

沙耶はそのまま空中へ打ち上げられてしまった。


「くっ……さすがですわね。

ですが、まだですわ!」


このままいけばプールに落ちてリングアウトだが、そんな呆気ない終わりなど断じて認めない。

沙耶もまた、かつての戦いで得た教訓を活かしている。


「空歩!!」


空中で体勢を整えた沙耶は、空中を蹴って飛び上がった。

脚から覇氣を放出し、空気を蹴って空中を移動する新しい技を、沙耶も身に着けていたのだ。


ただし、真樹が使う舞空と違い、沙耶は空中でステップを踏んだかのように、高く飛び上がった。

まさしく空中ジャンプという言葉が似合うだろう。

沙耶はそのままリング上空へと飛び上がる。


「くっ……!」


頭上へと飛び上がった相手を見上げて、真樹は思わず目を細める。


眩しい。


沙耶の後ろには、この夜のリングを照らすスポットライトがある。

まるで後光でも差しているかのように、沙耶は背後に光を携えていた。

光に包まれている沙耶は、そのまま大きく左足を上げる。


「ここからはわたくしのターンですわ!

鳥月蹴撃ちょうげつしゅうげき!!」


天空からの踵落とし!

真樹めがけて、真っ直ぐに左足を振り下ろしてくる。


もちろん真樹とて、黙って食らうつもりもない。

むしろ真っ直ぐ向かってくるのなら好都合。

カウンターで返り討ちにしようと拳を構える。


「ニッ……」


沙耶の蹴りを真樹がかわしたその瞬間。

ニヤリと笑った沙耶は、突如体勢を変えた。

空中でいきなりくるりと回転し、振り下ろした左足でなく、右足で真樹の頭を捉えた。


「フェイント……ぐあっ!?」


気付いた時にはもう遅い。

彼女は覇氣を使って、空中で動きを変えられるのだ。

踵落としという大技を囮にして、直前で回し蹴りに変えるという、人間離れした技を使えるのだ。

真樹は自身の短慮を憂う暇もなく、顔に蹴りをもらってしまう。


真樹が怯んだその間に、沙耶は着地。

さらに着地した際の勢いそのままに回転し、さらにその脚に力を込める。


「脚色月兎」


ぽつりと呟いた沙耶の足には、再び纏われた覇氣のブーツ。


月兎鼠撃閃げっとそげきせん!!」


光輝く足による高速回し蹴りが、真樹の身体を捉えた。


どこぉぉん!!


脚に纏われた覇氣のエネルギーが、真樹に当たると同時に破裂する。

まるで爆発を伴った蹴りだ。


「うわあっ!?」


今度は真樹が吹っ飛ばされる番だった。

まともに攻撃を食らった真樹は勢いよく後ろに吹っ飛ばされ、そのまま場外へ。


「くっ……舞空!!」


水面と水平飛行していた真樹だったが、なんとか空中で体勢を立て直して脚に覇氣を込める。

まるでプール上に壁でもあるかのように、空中を蹴って跳ね返った。

勢いよく空中ダッシュを使った真樹は、そのままプールを飛び越えてリングへと飛んでいく。


「まだまだぁっ!!」

「……しぶといですわねっ!!」


そのままリングに着地した真樹は、そのまま沙耶に向かってダッシュしていく。

勢いよく駆けてくる真樹を迎え撃つべく、沙耶も構える。


「馬月踏!!」


正面へ強烈な前蹴りをかまして真樹を迎え撃つ。

もちろん、こんな真正面からの攻撃はかわされる可能性が高いだろう。

カウンターも警戒しながらの踏み付けだ。


「はぁっ!!」

「なっ!?」


だが、そのせいで踏み込みが甘かったのだろうか。

真樹はその蹴りを直接拳で受け止めた。

まさか真正面から力押しで来るとはと、沙耶も驚く。


更に真樹は、そのまま沙耶の脚を掴む。

そのままぐいと引き込んだことで、沙耶の身体が浮いた。

真樹のその細腕からは想像できない怪力で、そのまま沙耶の身体を持ち上げた。


「銀杏落とし!!」

「うわわっ……くあっ!?」


脚を掴んでから、力任せに床に叩きつけた。

まさかの脚を掴んで一本背負い。

沙耶はリングの床に、びたーんと派手に叩きつけられたのだった。


「うおおおおっ、真樹のパワーが炸裂!

沙耶お嬢様が膝をついたぞ!!」


沙耶の倒れた姿がスクリーンに映しだされる。

倒れた彼女の水着の背中や尻が映り、観客からは歓声が上がった。


(倒れた…?

このわたくしが?)


うつ伏せに倒された現状を理解し、沙耶の中で燃えるものがあった。

顔を床につけられたことが、沙耶の心に火をつけた。


銀狐を継ぐ自分は、常に完璧な勝利を求める者。

倒れることすらあってはならない。

1ダウンも、一度でも膝をつくことすらも、あってはならない。


高いプライドを持つお嬢様には、この攻撃はかなり堪えたらしい。


「……さすがですわね、真樹さん。

ですが……わたくしが惨めに倒れるなど……」


ゆらりと立ち上がり、真樹を睨む。

鬼気迫る迫力のお嬢様の顔に、真樹もすぐさま身構える。

その気迫は、とても女子校生が放つものではなかった。


「あってはなりませんわ!!!」

「!!?」


怒りと誇りが力を目覚めさせたのか。

狐耳のお嬢様の咆哮と共に異変が起こる。

沙耶の両手両足が、強く煌きだしたのだ。


覇氣を身に纏って鎧にする「脚色月兎」を、脚だけでなく腕にまで纏ってみせたのだ。

輝きと共に堂々と歩く姿は、まさに月光王女。


その姿に真樹は驚愕する。

真樹はまだ、拳以外の場所に覇氣を纏うような真似は出来ないからだ。


「わたくしは、必ず勝利する!!」


光纏う沙耶が高速で接近し、真樹に拳を振るう。


「うわっ!?」


思わず防御した真樹であったが、沙耶の光る拳が当たると、纏っていた覇氣の光が破裂した。

その衝撃で真樹は怯み、後ろへと押し出される。

その隙を逃さず、沙耶は必殺奥義を放つ。


百烈月猿舞ひゃくれつげつえんぶ!!

はああああっ!!!」


大きく足を上げた光輝く右足蹴りを、連続で浴びせ続ける。

10連続、20連続……

凄まじい数の蹴りが真樹の身体を襲う。

その1発1発が、覇氣の光を纏った脚によるもの。

どどどどどっと、次々と強烈な衝撃が真樹を襲う。


「くっ……うぁ……くぅぅっ……!」


必死に腕で守っているものの、その連撃に身体がついていっていない。

完全に沙耶のペースで追い込まれていた。


だが、連続蹴りだけではこの演舞は完成しない。

沙耶は最後の一蹴りを行ったその勢いで踏み込み、今度は手刀による連撃をかます。

次々と腕が振るわれていき、真樹をどんどんリング端へと追い込んでいく。

そのまま身体を勢いよく捻り、最後に必殺の裏回し蹴りを放った。


「これで、どうですわあああ!!!」

「うわあっ!?」


どこぉぉぉん!!


最後のひと蹴り、強烈な裏ハイキックで、真樹の身体は再び宙に打ち上げられた。

猫耳少女がプールの上へ吹き飛ばされて飛んでいく。


だが、沙耶の攻撃はまだ終わらない。


「うわっ!?」

「これでトドメですわ!!」


空中に吹き飛ばされた真樹より上に、いつの間にか沙耶がいる。

真樹を蹴り上げた後、沙耶は空歩を使って空中へ真樹を追いかけてきたのだ。

猛スピードで空中ジャンプを使い、真樹を追い抜くほどの速度と高さで跳躍してきた沙耶。


彼女の光り輝く足が、踵落としを狙っている。

これをまともに受けたら、プールに叩き落とされて終了だろう。


「くっ……舞空!」


真樹はなんとか体力を振り絞り、空を蹴って移動する。

沙耶の脚がすかっと空を切る。

真樹はなんとか回避したが、不安定な体勢なまま。


「松葉破!!」


それでもあえてその体勢のまま、拳から覇氣を放出した。

氣弾による飛び道具で、沙耶の顔を狙ったのだ。

顔への攻撃に気付いた沙耶もまた空中で身体を捻って松葉破を避ける。

だが、そのおかげで体勢を崩してしまう。


お互い身体を捻った状態で空中にいる。

そんな中で、お互いに状況を改めて確認する。


眼下にあるのは観客席。

どうやらプールを既に飛び越えて、観客席の上空まで飛んでしまったらしい。

さすがに水着姿のまま、男達が蠢く席にダイブする趣味はない。


「舞空!!」

「空歩!!」


今はリングへ戻ることが最優先と考えた真樹と沙耶は、空中で攻撃し合うことをやめ、それぞれに体勢を立て直す。

それぞれに覇氣を放って空を蹴り、観客席の上空からリングへと飛んでいった。

口を開けて見上げる男達を尻目に、2人はそれぞれの技でリングへと戻っていく。


なんとかプール上のリングへと飛んできて着地した真樹と沙耶。

堂々とリング上に立つ2人は、再び仕切り直しとなった。


「はぁ……はぁ……」

「ふぅ……はふ……」


コロシアムの歓声が響く中、息を荒くする水着少女達。

身体から力が抜けていく感覚を感じながら、真樹は必死に勝ち筋を探す。


空中で覇氣を多大に放出する舞空は、盛大に体力を使う。

そう何度も場外から復帰できるものではない。

もう一度場外に吹っ飛ばされたら、帰ってこれるか分からないだろう。


だが、それは相手とて同じはず。

空中移動に、覇氣を纏うパワーアップ。

同じ力を使っているからこそわかる。


お互い、ほとんど体力は残っていないはずだ。

恐らく次の攻撃で勝負が決まる。



意を決した真樹は、すぅぅっと息を吸う。

最後の力を振り絞って覇氣を練り上げ、真樹の両手が光り輝いていく。

沙耶を見ると、同じように両手が光っていった。


狙いはどうやら同じらしい。

決着の時は来た。


「極!松葉破!!」

「真!月兎拳!!」


2人揃って、大技を撃った。

お互いの両手から溢れる光が、巨大な氣弾となって放たれる。

2人が放った氣弾はリングの中央でぶつかり、轟音と共に破裂する。



どごぉぉぉんっ!!


強大なエネルギーが放出され、再び突風がリングに吹き荒れる。

そんな中を、真樹と沙耶が拳を構えて駆けていく。


かつてのタッグマッチの決着を思い起こす光景。

もしや、再びクロスカウンターを狙っているのか?

再び殴り合いによる引き分けになるのかと、観客達も期待する。




だが、同じ轍を踏んでたまるかと、真樹は突如動きを変えた。


「せいっ!!」

「んなっ!?」


まっすぐ走っていき、今こそ拳をぶつける時と思われた瞬間。

真樹は沙耶の腕を掴んだのだ。

そのままぐるりと回り、遠心力のままに放り出した。


(大山ちゃん風だけど…!)


プロレスラーである大山の試合を見ていて、試してみたいと思っていた投げ技があったのだ。

本来はロープに向かって放り投げ、引っかかった相手へそのまま攻撃を食らわせる流れで使う投げである。

しかし、ここはロープなどなく、しかも水に落ちれば即失格のリングである。


「わ……と……と…!」


沙耶は勢いのままリングの端まで走っていってしまう。

なんとか急ブレーキを掛けるも、リング端ギリギリ。

更に、振り向いた時には、真樹がすぐ近くまで迫っていた。


「これで、終わり!!」

「……舐めんじゃないですわっ!!」


プールが目の前にあるリング端で、真樹はトドメの一撃をかますべく猛然と向かっていく。

対する沙耶もまた、真樹の攻撃をカウンターで返すべく拳を構える。

お互いの拳がぶつかろうとしている。

今度こそ、決着の時……!







後の世に、人は言う。

夜九島のリングには、悪魔が住んでいると。






つるっ!




「へ……?」

「な……!?」



真樹も沙耶も、思わず間抜けな声を出してしまう。

今まさに、お互いの攻撃がぶつかろうというその瞬間。



真樹が足を滑らせてしまったのだ。



ここはプールに囲まれたリング。

覇氣のぶつかり合いによる突風で何度も荒れたせいで、リング上はひどくびしょ濡れになっていたのだ。

もちろん、リング端なほど濡れは酷い。


トドメの攻撃を放つつもりだった真樹は勢いのままに滑ってしまい、そのまま沙耶に体当たりしてしまう。

沙耶の胸に飛び込むような形になってしまった。

沙耶も沙耶で、真樹の予想外の動きにカウンターをうまく放つことが出来ず、真樹の体当たりをまともに受けてしまう。

しかも、濡れた足場のせいで踏ん張りが効かなかった。


「「あ……」」


お互い、足を滑らせた間抜けな体勢のまま、身体が滑落しているのを感じていた。

勢いあまって、そのままリングの外に身体が出ているのを感じ取った。


そして、もう一度、舞空や空歩を放つだけの体力も残っていないことも悟ったのだった。




「「わあああああああっ!?」」



どぼおおおん!!



まるで悪魔に引きずり込まれたかのように、2人の水着少女達はプールへと落っこちていった。



まさかの決着に、コロシアムも唖然となる。

沈黙が支配する中、プールから少女達が顔を出した。



「ぷはっ!」

「もうっ、なんですの…!?」


水面から顔を出した少女達は、観客席を見やる。

呆然としていた観客達の顔が、徐々にニヤつく顔に変わっていくのが見えた。


プールの中で試合の結果を理解した真樹と沙耶は、徐々に顔が青ざめていく。

思わずお互いの顔を見合ってしまう。


「な、なんとーー!!

まさか、こんな決着の形になるとは!!

ヤクシマ・コロシアム最終戦は、両者同時リングアウトにより、DRAWだー!!

マキサヤ、またしても決着つかずーーー!!」

「「うおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」


実況の宣言が入ったことで、試合の決着が決定してしまった。

またしても「引き分け」になってしまったのだ。


ある意味では最悪の、そしてある意味では最高の形での決着。

観客席からは大歓声と拍手が鳴り響く。


「「…………はぁ」」


やってしまった。

このゲームにおける引き分けとは、選手にとっては敗北も同然だというのに。


当の真樹と沙耶は仲良くうなだれる。

心なしか、トレードマークである猫耳と狐耳も、しおれているように見えるのだった。


というわけで、ヤクシマ編の真樹VS沙耶、決着です。

ちょい長かったけど、今回で一気に試合を書き切ることにしました。

なんせ夜九島編、まだあるからね…

もう少しだけお付き合いください。

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