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7 目標が決まりました。

誰かの足音で目が覚めた。


あれ…………さっきまで何をしていたんだっけ。


えーと、あれ?まずここはどこだ?


なんかふわふわしてる…。


抹茶は………気づいたら変なとこにいて、変な人にどこかに連れていかれて、誰かに学校を勧められて、学校に来て、えーと。



チョコレートを食べたんだ!!



え、抹茶は死んだの?


嘘でしょ悲しいぞ…。


あれ、なんか人影がある。


「わっ!お前起きたの!?よかった!ちょっと医者呼んでくる」


足音の主、到着。


あれ……誰だっけ、この人。見たことある…。


この人も死んじゃったのかな、可哀想。


はあ…………。なんだか疲れた。


寝るか…。



✳ ✳ ✳



「…ちゃー、まっちゃ!おーーーーい」


ふあっ!


「おおおおおマッチャが起きたぁぁぁぁ!」

「おはよう!」

「マッチャさん体調は大丈夫ですか?」

「お前なんでせっかく起きたのにまた倒れたの?さっき。」

「うっ……ま、まっちゃぁ……ぐすっ……生きてて良かったよぉ…」


知ってる人も知らない人もいる。


慌てて周りを見渡す。


「うわ、何これ!?」


抹茶の腕になんか針がいっぱい刺さってる!!!


ひえええええええ!!


「マッチャさん急激に動かないで!また倒れます!」


尚更ひええええええええ!


というか今どういう状況なんだ?


「おはようございますマッチャさん。混乱していると思いますので簡単に状況を説明しますね。マッチャさんは急性チョコレート中毒で倒れたあと、4日間昏睡状態だったんです。毒キノコなどで中毒症状を起こすことはたまにあるので対処は比較的簡単でしたが、チョコレート中毒は初めてです」


ちゅうどく?こんすい?


よく分からないけどだいたいわかった。気がする。


「あと、ここは魔法専門第一学園の医務室です。医務室と言っても最先端の設備が揃っているし医者も一流なのでそこら辺の病院よりは病院らしいですかね。手術でもレントゲンでもなんでも出来ますよ。」


わかる単語が少ない。


理解していないうちに優しそうな恐らくお医者さんが抹茶の腕から針を抜く。(後で知ったが点滴と言うらしい)


痛っ!


なんだか目が覚めたぞ!


急に倒れた日やさっきの記憶が頭をぐるぐるする。



結論。抹茶は生きている。


死ぬ前にチョコレートって念じてよかった!


「マッチャさんはあと1日様子見のため医務室で療養してください。学校は明後日からです」

「はーい」


明日一日暇か…。


「あの、良ければですが…、私が明日一日簡単な魔法を教えましょうか?体に負荷がかからない程度に…。」

「マッチャさんどうします?イーラは看護師ですが、魔法検定準一級を持つ凄腕魔法技師なんですよ」


またよく分からない単語が出てきたが、まとめればすごい魔法使いが抹茶に魔法を教えてくれるということだろう。


これはやるしかないな…!


「教えてください!」

「はい、喜んで♡」


そういえば、これも聞いておくか。


「抹茶はどうしたらチョコレートを食べられるようになりますか?」

「そうですね、マッチャさんのチョコレートアレルギーらしきものは生まれつき…というか前世でもそうだったと思うんです」

「はい、前世チョコレートで死にました」

「えっ、チョコレートで死…!?」

「はい」

「……………だとしたら難しいかもしれません。普通のアレルギーなら抗体を作れるんですけど、死ぬほど弱いなら抗体のためサンプルを入れた時点で死ぬかも…」


抹茶はチョコレートを食べられない運命なのか…?


「あの、マッチャさん」


あ、さっきの針抜いたお医者さん。


「もしかしたらだが、超属性を使いこなせるようになればチョコレートを食べられる体質になれるかもしれないよ」

「そうなんですか!?」

「使える人はいないが超属性は基本は生命を操る魔法なんだ。魔法一つで人を殺したり生んだりそれ以外にも色々できる。世界の掟を〘超す〙魔法だから、きっと体質を変えるなんて簡単だ」

「えええ、抹茶は人殺しになるかもしれないんですか!?」

「そうならないための魔法学校だ。是非頑張って超属性を修めてくれ」

「は、はい!」


もしかしたらすごいことになったのかもしれないぞ…。


でも、全てはチョコレートのため!


頑張るぞー!!


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