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2 この世界について知ります。

「うわあ、本当に美人ですね、マッチャ?さん」

「セラさん騙されないで、美人ですがこいつ頭おかしいですよ」

「抹茶は天才だもん」

「あ?嘘つけ」



シルドニア政府のなんとかかんとかのセラさん。



容姿を褒められたと思ったらアーザースに頭の作りを貶される。理不尽だ。



だって飼い主に天才天才言われて育ってきた。

抹茶の飼い主は正直ものだしな!



アーザースと違って。



「というか今更だけどお前マッチって言うの?変ななま…」

「抹茶だし!マッチじゃないし!変な名前じゃないし!アーザースだって抹茶と比べたら変な名前じゃん!!」

「黙れマッチ」

「抹茶」

「マッチ」

「これだからアーザースは」

「ふん、脳みそ空っぽ美少女が」

「あの、仲がいいのは結構ですがお二人共その辺で…」

「「仲良くないです」」



アーザースに睨まれた。理不尽極まりなし。

結構性格悪いよな。多分。



人生理不尽………いやうさぎ生か?

まあいっか。



2人の争いを止めたセラさんはこの世界の説明を続ける。



「人が転生してくるのはとっても珍しいことなんですよ………」



その説明がとんでもなく長かったからまとめたらこうだ。



・ここは前世とは違う世界


・前と違うのは大きくふたつ、魔法が存在するのと動物も人間の言語を話せること


・前世で死ぬと数兆分の一とかもっととか言う割合でここに転生できる(ちなみに、兆ってなんだ?)


・転生すると赤ちゃんではない姿且つ親がいない。生物としておかしい。歳は普通にとる、理由は解明中


・転生後は転生前の姿で生きることになる



他にもなんか細菌がいっぱい転生してきて困ってるとか色々話してたけどね。



「抹茶は死んだんだ…」

「はい。それで、マッチャさんはこの後どうしたい?」

「え?」

「転生者のここでの暮らし方もいくつかあるんだけどね、例えば働くとか、この世界の人と結婚するとか、魔法学校に通うとか。マッチャさんは可愛いから芸者さんとかもいいかもね」

「抹茶が結婚………?」



抹茶は♂として結婚するのか、♀として結婚するのか。

どっちなのか…………?



「覚えとけ、顔がいいだけじゃ結婚できないぞ」



アーザース……。サラッと貶しやがって。

まあ結婚願望の欠片もないから構わないが。



それより、魔法学校、ってさっき言ってたっけ?

面白そう!



「あの、抹茶魔法学校に行きたいです!」

「じゃあ連絡しておきます。シルドニア国立魔法専門第一学園。アーザースさん知ってる?」

「魔一ですか。案内できます」

「じゃあよろしくね」



戸籍を作って、なんか色々な紙にサインして、魔法うさぎになることになった。



今は人だけど。



そうだ、聞いてみないと。



「あ、あの、うさぎって知ってますか?」

「うさぎ?私は全く知らないけど。食べ物?」

「いえ、動物です。食べないでください」

「僕も知らん。どんな見た目?というか本当にいたの?」

「ふわふわで耳が長くて意外とヒゲがもひもひしててしっぽがぽふって可愛い動物」

「耳が長い以外個人的な感想だね」



何となく察していたけど、この世界にうさぎはいないらしい。



いたらうさぎになってたらしいし。



なんで人になって女の子になったのかはわかんないけど、どうせ適当なのだろう。



面倒くさそうだし、しばらく黙っておこう。

抹茶はどうやら前世相当甘やかされたぽいです……。


まあ仕方ないか、うさぎだもの!(一うさぎ飼いの意見)

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