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(執事)04/07 09:11ver

Q.進捗どうですか。


A.進んではいる、行き先はわからないけど!


 (執事っぽい男性もの。)を本文書き始めてみました。

 婚約者との関係が不穏な雰囲気が漂った辺りからはじめてみました。ほとんど、前回のを文章化しただけという感じ。

 この段階は0→6000字とか普通に書けます。


 展開に迷ったら、ヒーロー目線を考えてみたり。私の書き方だと、よく後書きの場所に書いてるやつです。

 いつからか、婚約者に恋人がいることが、囁かれるようになっていた。


 パーティーでヒソヒソと話す声がすると、まるで自分のことを話しているかのような気持ちになっていた。


 隣の彼に視線を向ければ、全く動じることなく飄々としていた。これが貴族の在り方というように。


 非難するような口調にならないように気をつけながら、真偽を問うと、明言はさけて、「この婚約は、政略的なもの。公の場では、親密に見せれば、お互い自由に生きよう。」的なことをいわれる。


 他人の噂などは、気にしなければよい、堂々としていればよい、と言われるがどうしても気になってしまうのだった。


 良好であると、見せつけるように、ダンスして、挨拶をして回り、大して言葉も交わさぬまま、帰宅する。


 「お帰りなさいませ」


 皆に、出迎えられる。


 優雅に見えるように微笑む。

 部屋に戻り、寝る前に暖かいハーブティーを飲んで、ようやく緊張の糸が切れる。


 今日の自分を振り返ってしまう。


 あの会話が上手く出来ていなかった、ここは上手くできなかった、上手く笑えていただろうか、


 次々に思い出してしまう。


 何より、婚約者との関係が上手くいっていないことが悩みだった。


 ため息をつくように、ほう、と大きく息を吐く。


 「どうしたら良いのでしょう。」


 独り言のように呟くと、執事が、的確にアドバイスをくれるのだった。〈二人きりではなく、少し離れたところで、メイド達が、準備をしたりしている。その指示を出しつつ、執事が相手をしているイメージ〉


 〈~が足りていない、ならば、こういうことをすれば、良いのではないか、みたいな流れで〉


「明日ご用意いたしましょう」


 と、安心させるような笑みを浮かべて、一礼して去る。

 その声を聞くと不思議と安心して眠れるのだった。


 色々なことを助けてもらってばかりだ。


 ここにきたばかりのあの時から何も変わっていないような気持ちになる。


☆☆☆


 私は、元々は貴族の生まれではなかった。


 商人の家に生まれた。貴族ではないものの、大きな家だったようだった。両親、それから、年の離れた上の兄弟たちは、仕事をしていた。

 下の方の子は、放っておかれることが多く、特に、少しやんちゃなすぐ上の兄、お転婆な妹に挟まれて、大人しめな性格だった私は、忘れられがちだった。

 特に、おもちゃを盗られたり壊されたり、という騒がしい状況から逃げるように教会に通っていて、そこで、字を読むことを学ぶ。


 その価値を見出したのか、ここでは、やっていけないと見捨てられたのか、貴族の両親の養子となった。


 はじめの頃は本当にひどくて、マナーの先生から、一挙一動全てを直された。

 後で練習するようにと言い残される。


 毎日、一人で練習するが、全くダメ。

 練習しましたの? やる気がないようでは困ります、と叱られる。


 そんなことを繰り返して、自分ではどこがおかしいかわからずに、困っていたところに、執事である、彼が、手伝ってくれたのだった。


 しかし、未だに、部屋を一歩出ると緊張してしまうのだった。


 あの頃は、本当にひどいマナーだったが、両親は笑ったり、見咎めることなく、全てを受け入れてくれていた。



 眠れなそうと思い、お布団の中で、もやもやと考え続けていたが、やがて、朝になり目を覚ます。恐らくもう少ししたら、誰かが起こしにくるだろう。


 布団から出ずに考え始める。


 あれをして、これをして、と頭の中で計画を立てていく。


 そのうちに扉を叩かれて、朝の支度を整えていく。


 「お嬢様に仕えてとても楽しいですわ」と笑う「でも、たまには、起こさせて欲しいです」みたいな。


 曖昧に微笑む。


 そんな日々、ある日のお茶会で、親しい方に「大丈夫ですの?」と心配される。どうやら、婚約者の浮気が相当噂になっているらしい。結婚後も、愛人とするのではないか、みたいなことを、心配するような口調で、面白そうに語る。

 

 しかも、浮気相手が、結婚する気であると豪語しているのだとか。


 その相手は、ちらりとみたことがあるが、妖艶で美しく、なにより自分とは全く違うタイプだった。


 許せませんわ、と、周りばかりがヒートアップしていくのを、なぜか、抑えるような立場になっていた。


 〈浮気は良くないものだと思って、自分の心な別な人間がいることに、後ろめたくなる。

 関わり方がわからなくなってしまって、執事と距離を取るようになる。

 なった途端、向こうも心得ていると言うように、全く関わりがなくなる。全く顔を合わせることも、姿すら見ない日も増える。

 

 養父が、遠方に行くとは知っていたが、彼も同行したと、後で知る。

 メイド達にも恋心は打ち明けてはおらず、「お父様がいなくて寂しいのですね」という解釈をする。


〈たまに、「好きな人」の話はしたりする。が、メイド達は婚約者だと思っている。

 また、「別な人を思うこと」を聞くと、あり得ない、とか、否定的な意見が多い。〈主人公の婚約者の浮気についてだと思って〉


 その場に執事も居合わせているが、特に意見を挟まず、聞いている。意見を求められたら、主人公の気持ちを汲みつつ、「でも常識的にはあまり好ましいことではありませんが」くらいに答えると、メイド達から、「男性だからそのように思うのです」と非難ごうごう。それを飄々と受け流す。

 〉



 そんなある日、浮気相手とばったり会う。


 こそこそと、言われ、嫌がらせなどもされていた。わからないように巧妙に嫌がらせをされている。衣類を汚されたりとか。


 下が地面のところで、わざと転ばせて「あら、ごめんあそばせ、気が付きませんでしたの」みたいな。 


 しかし、そういう不条理には兄弟で慣れきっていて、流していた。


 後日、婚約者から呼び出しを食らう。浮気相手もいて、少し隠れるように後ろに立っていた。


「浮気相手が~と言っているのだが。」


 と。


 彼はすっかり信じきっていて、一方的に責める。反論なども聞かず、主人公のいうことを全て嘘だと決めつける。

 最後に、「このようなことが続けば、婚約を続けられないと、〈貴族家〉に言わなければならない」と脅すように言って去る。  


 浮気相手のふふふと笑うような弧を描いた唇が妙に記憶に残る。


 それ以降、社交の場に行きにくくなってしまう。

 行かなければ、会わないので、嫌がらせなどしていない、という証拠になるのでは、と思っていた。


 隠っていれば居るほど、周りは、自分を悪く思い、そのように語っているような気持ちになっていた。

 元の家族も、居なくなった自分を、そうして良かったように思っているのではないか、とか。


 メイド達が、心配そうにしているのも、迷惑をかけているからだとわかっているけれど、部屋から一歩出るのも恐ろしくなってしまった。


 全ては自分が失敗をしてしまったから。


 

 このまま結婚できなかったら、この家にいる意味もないのでは、と思い、家族にも相談出来ず、誰にも相談出来ずに部屋に閉じこもる。


 このまま死んでしまおうか、でも、きっと周りのみんな困らせてしまう、と悩んでいるところに、


 執事が入り込み、かなり強引に、無理矢理聞き出す。


 全てを話す主人公。


「もうきっとここに居られない」と言うと、


「ならば、逃げますか。」


「えっ」


「オレとどこかへ行くか。」


「外国なら、まあ、数日くらいなら、誰にも見つからずに生きていけるだろう。その他の困らせない保証は何一つないが。」


「それだとあなたが、」


「もちろん困る。せっかく認められてきたところだ。旦那様にも、ここの連中にも。迷惑をかける。それに、貴族の令嬢を攫った犯罪者となるだろう。だが、そのくらいの罪、いくらでも背負ってやる。貴女を死なせるくらいならば。」


「嫌です。そんなことは。」


「ならば、戦おう。いくらでも力を貸す。オレだけじゃない。ここにいる、皆、誰もが貴女の力になり、貴女の為に生きてる。貴女の為となることなら何でもする。」


「〈執事〉、ありがとう。」


 姿勢を正し、礼儀正しく一礼して、


「これくらい当然ですよ、お嬢様。」



 〈まずは回復するために、と、食事を取らせる、その時に出て来たのはいつか食べたいもの、の話をしていた、オートミール。


食べたいものはあるかという執事の問いに、母親の作ったオートミール、と答える。「風邪を引くと、その時だけは母親が自ら料理をして、それだけは作ってくれていた。そして、仕事も休んで、妹や弟よりも優先して、ずっと看病してくれたのが忘れられない」という話をする。


 「さすがにお母様お手製のものを食卓に並べることは難しいですが、お嬢様のお望みならば作って差し上げますよ」


「なら、調子が悪くなった時には」と冗談のように返した。


 庶民の家庭料理。作って出すと、懐かしそうに目を細める。



 少しずつ回復していき、


 以降、彼女は本気でお嬢様、目指していく。


 彼から言われたことは、家の名誉もあることだと気付き、当主に相談し、


 相手の家に、正式に異議を申し立てる。認識が誤っていると、抗議し、あなたの行動にも誤りはなかっただろうか、と相手の家に文書で、送りつける。


 元々、解消する気はなかったようで、騒然となる。

 その後、婚約者は、そんなことを言っていない、誤解だ、〈浮気相手〉にそそのかされただけだ、と醜く抵抗を続ける。


 最終的に、当主同士の話となり、相手の浮気を認め、更に浮気相手に悪行が認められ、相手が全ての非を認めた上で、相手の非として、婚約を正式に解消するとなった。


 その後、何かで出くわしてしまう。

 みんな気を使っていたけど、アクシデントだったようで、主催者の関係者は顔を蒼白にしていた。執事がさっと守るように出る。

 彼は、一瞬見て、気まずそうな顔をして、だが、周りの人を見て暴力などは諦める。が、言葉は堪え〈抑え?〉きれなかったようで、

 小娘のくせに的なことを呟くが、彼女は即座に、その小娘に負けたくせに、的なことを言い返す。


 周りにもほとんど聞こえない、気付かないくらいの、一瞬のやり取り。


 彼が完成に悔しそうな顔になって、去っていった。


 あと、執事が


「ご立派でした」


 と微笑むのを見ながら、


「でも、私には向いていないみたい」


 と悲しげに微笑む。


 後日、彼女は当主に、解消を申し出る。自分は、こんな立場に相応しい人間ではないことを実感したと。詫びて、済む話ではないと思うけれど、謝罪をし、返せるものは全て返すと申し出る。


 当主は、残念そうな顔をして引き留める。


「別に嫁がせる為に、家の為に、拾ったわけではない。幸せになってほしいと思ったのだ。」


「君の両親も」


「でも、私の幸せは叶わないのです。私の幸せは」


 当主は驚き、そして、うなずいた。



 


☆☆☆〈執事視点〉


 主人達が養子を探していることを知る。


 前に、彼らの姪を預かったことがあった。甘やかされて育った娘。我々は、散々な目に遭った。


 毎日、わがまま放題。叶えられなければ騒ぎ立てる毎日。

 マナーの教師による講義も、逃げ出す日々。


 環境を変えて、性格などを直そうという魂胆だったようだが、全く効果はなかった。期間が限定されていたから乗り切れたものの、それがなければ退職者が続出してもおかしくなかった程だった。


 ここの人々は、長いこと子どもの世話などしたことがなかったこともあった。


 主人達は、良い意味で言えば無邪気な姪を見て、子どもが欲しいと思ったようで、この度、そのような流れになったようだった。


 伝えれば、皆の表情が凍り付く。が、渋々という感じで受け入れ、当日を迎えた。


 結論から言えば、全く正反対の子であった。

 皆は、天使だ!と喜ぶ。手はかからず、むしろ謙虚な子だと。


 それならばよかったと安心し、しばらく月日が過ぎる。その頃は忙しく、あまり、彼女に会う機会がなかった。

 主人達に挨拶をしたりする場に偶然居合わせるくらいだった。


 しばらくして、夜中に物音がする。


 不審人物などではいけないと思い、様子を見に行くと、その養子になった彼女であった。

 眠れないようで、練習をしていたようだった。


 訛り交じりの発音を聞きながら、自分もそのような時代があったことを思い出す。


 厳しい口調で一音一音訂正された覚えがあった。


 聞こえ方というのは自分ではわからないものだと気が付いてからは早かった。


 当時のことを思っていたら、気が付けば一緒に練習していた。


 そして、翌日から練習を見ることと、今日はこの後きちんとやすむことを約束して、別れる。


 その後は、皆に、慣れない様子だと、やんわりと注意を向けてみる。

 

 皆も、徐々に、心配し、陰ながら助けるようになってきた。


 やがて、婚約者が出来る。


 ようやく、役目を果たしたような気持ちになっていた。


 彼女が、親しみ以上の思いを持っていることには気付いてはいたが、気付かなかった振りをして過ごす。大人が妙に格好良く見えるような類いのものである。


 自分からすれば、あくまで努力家で勉強家のうちの可愛いお嬢様、なのであると。

 

 距離を取ることに決める。実際に、主人が仕事で遠方に行く用事があり、それに同行するとこになった。


 〈その時に、今後どうして生きていきたいか、みたいなことを聞かれ、それまでは即答で、〈貴族家〉の為にこの身を尽くす

と言っていたが、一瞬間が空いてしまい、主人も、面白そうな表情をする。

 「思うように生きることもまた大事だ」と諭す。


 しばらくして帰ると屋敷の様子が一変していた。


 お嬢様の様子がおかしいとメイド達から心配する声がしていた。


 気が付いた時には、かなり憔悴した状態であった。


 何に対する怒りか、わからないまま、口から出ていた。



 何よりも自分に対する怒りが大きかった。なぜ気付かなかったのか、自分は一体何を見てきたのかと。


 戦うために、全力を尽くすことを決める。主人に許可だけ得て、相手の情報を余すことなく集める。

 浮気相手とやらの素性から、素行、交友関係などなど。


 その報告を上げて、こちらが有利な状況で、無事解消することが出来た。


 主人達は、妙に面白そうに見ていたのだった。

 今迷っているのは、終わりの方。

 お嬢様と執事が結ばれるにはどういう形がいいのだろうと。

 何か一展開あると面白そうなのになぁと。


1、「執事が実は貴族」 これが一番やりやすい展開。

2、「お嬢様も平民になる」 これでもいいけど、ちょっともにょっとしている。

3、設定を変えてみようか。


 意外と3でストーリーが上手くいったりする、こともある。


 明日になったらどうなっているか……続きをお待ちくださいませ。 

 もしかすると、エタ……さくふぁみってる可能性も……

 いやいや、目指すは完成で公開! 間違っても未完成で公開ではないんですよ!

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