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生体兵器は自重しない。  作者: 風来坊
王都編
2/43

第1話

ようやく書き直して投稿です、主人公の一人称を俺に変更しました。第0話も若干変更があります。

「う・・・・・・ここは・・・・?」

少年-----イクスの意識は覚醒した。辺りを見回すが周囲は闇に包まれており何も見えない。


「おかしいな。俺は確か封印術式をかけられて眠りについたはず。って事は封印が解けたのか?でもその割には辺り一面何も『無い』。どーなってんだこれ。」


体を起こし、自身に異常がないか確かめる。

黒いブーツに黒いインナーとズボン。

自身の魔力と、博士の作り出した魔導繊維で織り込んだ、白を基調としたトレンチコート。

そして自身の身体機能、魔力、気力をチェックしていく。

それは封印前と変わらないままだった。

「そうか。ここはまだ封印の中なのか。でも俺の意識が覚醒したってことは・・・・・封印が解けるのか?」


そうつぶやいた瞬間、正面の闇に亀裂が走り光が漏れ出すと亀裂は一気に広がっていきガラガラと崩れ始める。そのままイクスは光に包まれていった。




---------------------------------------------




光が収まり再び目を開けるとそこは何かの建物の中のようだった。

俺は周りを確認するとそこが自分が封印術式を施された部屋だということに気が付いた。

自分が封印された時と部屋の様子は殆ど変わっていなかった。


「ん~~~~・・・封印が解けたなら警報の一つや二つ鳴ってていいもんだけどな。コンソールには埃が積もってるし明らかに長い間誰も立ち入ってないよねこれ。もしかして人類滅びちゃったかな?」


まさかね・・・・とつぶやきながら部屋の中を調べていく。

コンソールは電源の供給が停止しているようで、予備電源も生きていないようだった。


「この部屋に来るまでおとなしく連れてこられたからなあ。ここがどこだかよくわかってないんだよなあ。どこなんだろココ。」

部屋の中に何も手がかりがないと悟った俺はほかの場所を調べに行くことにする。電源の供給がなくなっているため手動で自動ドアを開くとそこは・・・・・・



「わお。」



そこには庭園が広がっており、手入れする人間がいないのか蔓は伸び放題に伸び、中央にある噴水は水の供給が止まっており、荒れに荒れていた。


「年数的に何年たっているのか知らないけど、統一国家はもしかしなくても滅びたのかな。まあ、異界からの侵略者に対してまとまってたんだから敵がいなくなれば自然とこうなるのか。下手に技術力はあったからなあ。戦争とかはじめちゃったかもなあ・・・・。博士は無事だったんだろうか。『兄さん』や『姉さん』たちが一緒だったから大丈夫だとは思うけど。」


そこへ何かが近づいてくる気配をイクスは感じ取った。


「なんだ・・・・?反応1。動きに迷いがない、こっちに来ているな。ということは目的は俺か。兄さんたちが全員揃ったって俺を止められないのにまさか一人で俺の相手をする気か?やれやれ久々に表に出てきたってのに。」


そういうとイクスは戦闘態勢に移行していく。

時が何年流れたのか知らないが準備運動にはちょうどいい。


魔力と気力を同時に張り巡らせ、相手を迎え撃つ。


体を半歩引いて構えて待つ。


しかしそこに現れたのは。


「ま、待ってくださいイクス様。私はあなたの敵ではありません!警戒を解いていただけないでしょうか?」


そう言いながら出てきたのは白い犬だった。

うちでも犬飼ってました。牧羊犬ってやつでしたが。犬かわいいですよね。

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