表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

世界

作者: ekaki
掲載日:2006/11/17

この話は、学校の歴史の授業中に閃きました。

この物語の主人公に共感できる人も、中にはいるかもしれません。

世界が始まったのはいつだ?

地球が生まれた時?

太陽系が生まれた時?

人類が生まれた時?

宇宙が生まれた時?

残念、不正解。

正解は、僕が生まれた時。

つまり13年前。


じゃあ、世界が終わる時は?

地球が破滅する時?

太陽系が無くなる時?

人類が滅亡する時?

宇宙が消え去る時?

否。正解は僕が死ぬ時。

つまり、・・・つまり、僕は世界が終わる時を操れる。

僕の存在は、森羅万象と直結している。

僕が生まれた時、全ては始まった。

そして、僕が終われば、その瞬間に全ては終わる。

・・・まあ、僕以外の全てのモノは、僕の輝かしい命を彩るモノだ。

玩具だ。道具だ。装飾品だ。

なんて愉快な事だろうか。

森羅万象は僕であり、僕は森羅万象だ。

ただ一つ残念な事は、そこらの連中・・・玩具共が、その事実を知らないことだ。

皆何も知らない。

僕が全てである事を、誰も知らない。

何も知らないから、皆僕を軽視する。

幸せな奴らだ。

僕が全てである事も、僕の存在のおかげで保っていられる命だと言う事も、何も知らないで威張っていられるのだから。

いっその事、皆に知らせてやろうか?

「僕が全宇宙の支配者だ。僕は全てのモノと直結しているんだ。僕が終われば貴様らも終わるんだ。神とは、すなわち僕の事だ。僕が神だ。僕が神だ。僕が神だ。神だ。神だ神だ。」

・・・でも言わない。

僕は優しいから。そんな事を言ったら、皆脅えて、生きる事を楽しめなくなってしまう。

神とは慈悲深いものなのだ。

僕は神だから、慈悲深くする必要がある。でも・・・。

・・・でも、僕の慈悲深さにも限界がある。

最近、玩具共が調子に乗り出したのだ。

平気で僕を罵ったり、暴行したり、疎外感を与えたり、不快感を与えたりしてくる。

あの馬鹿共め。

僕のおかげで、かりそめの生を楽しんでいるクセに。

やはり、一度思い知らせてやる必要がある。

・・・あいつらに言ってやろう。

あの玩具共に教えてやろう。

真実を。

僕の真実を。

僕が神だと言う事を。

この世界の真理を。

「僕は神だ。お前らは僕のおかげで生きてるんだ。調子に乗るな。このカス共めが。」

・・・ふ・・・ふはっは、ははは・・・ふ・・・。

言ってやったぞ。ついに教えてやったぞ。

さあ、泣け。膝をついて懇願しろ。 そうすれば一命は助けてやる。


・・・何で笑うんだ。

・・・何で泣かないんだ。

何で許しを乞わないんだ。

何でまた僕を不快にするんだ。

このゴミ共め。

許さない。絶対に許さないぞ。

最後の手を使って、思いしらせてやる。

・・・このナイフが僕の喉を断つ時、お前らは消えるんだ。

僕はこの命を断っても、また世界と共に生まれ変わるから、何の心配もない。

・・・いまさら叫んだって、遅いんだよ。

怖いんだろう?消え去るのが・・・。

だからさっき謝ればよかったのに。

もう許さないぞ。

・・・止めろ、だと?

誰にむかって口を聞いてるんだ。

止めて下さいませ、だろうが、このカス共め。

全く、最後の最後まで、不愉快な連中だ。

・・・あ、僕にとっては最後じゃねーや。はは。

・・・さて、じゃあそろそろ死ね。


・・・はは、泣いてら。

僕を見つめて泣いてらあ。

いい気味だ。

苦しくて泣いてんだろ?

悲しくて泣いてんだろ?

絶望感に泣いてんだろ?

・・・ああ、視界が暗くなってきた。


世界の終りも近いな。

どうでしたでしょうか。

世界の歴史や、世界の宗教、いや、世界そのものを疑う人がたどり着く考えなのかもしれません。

感想や、誤字脱字がありましたら、報告して頂けたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] この物語に続きがあれば、ぜひ読んでみたいです。 ってか、才能ありますねぇ。 やばいくらいですよ、本当。…うん。 これからも応援します! 私も一緒に頑張りたいと思います。 よろしくおねがいしま…
[一言] はじめまして。 自分も昔、一度だけ同じような事を考えたことがあります。 もちろん、自分が神だとかは考えませんでしたが、自分が死んだ後の世界は自分がいないわけなので世界が終わったも同然、そのよ…
[一言] いまの自殺が多い世の中、なかにはこういう考えで自殺する人がいてもおかしくはないですね。いまの『世界』を書いているようで面白かったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ