表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

闇色〜dark〜

寮の中はザワザワと騒がしくて、天使の時には常に欠かしてはいけない『秩序と冷静』なんてひと欠片も必要ないってわかった。



開いている適当な部屋に入ると片葉はベッドに横になった。


片葉の頬には黒い瞳からこぼれ落ちた涙が一筋、流れていた。

自分はもう本当に悪魔なんだって思うと、やっぱり悲しくて仕方がなかった

静かに哀しい気持ちに浸りたいのに、そんなことお構いなしに寮は騒がしくて、片葉はなんだかやりきれない気持ちになった。



・・片葉はいつのまにか眠りについていた。



片葉は目を覚まして、しばらくぼんやりとしていた。

だけどどうしても親友の庚に会いたいと思いはじめたので、『自分は今、悪魔』なんてことを忘れて自分が通っていた養成学校へと飛び出した。


悪魔の羽はギザギザで、飛び方のバランスがいまいちつかめない。

だけどよろよろしながらも庚に会いたいという気持ちだけで、飛び続けた。


養成学校に着いた。

みんなが寮から校舎へと向かっている。

懐かしい風景。


・・昨日までは自分もその中に居たのだと思うと、胸が苦しくなった。


庚の姿が見えた。庚はいつもとは違い、どこか元気がなかった。

そう、庚は急に居なくなった片葉のことが心配で眠れずにいた。


片葉「庚〜〜!会いたかった!!」


片葉は庚のところに一直線に降下した。

いつもケンカしてしまった次の日そうしていたように。


そして庚も片葉の方へ寄って来る。

申し訳なさそうな顔をして・・そう、いつもだったら。




だけど今はもう『いつも通り』なんて有り得ないことに片葉はまだ気付かなかった。




自分が悪魔だってことなんて、忘れていた。

・・イヤ、忘れようとしていた。






あと少しで庚と話せる。

片葉の胸は嬉しさでいっぱいになっていた。


しかし次の瞬間・・・


「きゃあぁぁぁ!!悪魔っっ!!!」


女の子の悲鳴があがった。

片葉が違うと否定しようとした瞬間・・











バシーーーーン!!!!!



片葉は何が起きたのか分かるまで時間がかかった。

腕が痛い・・電流が流れたみたい・・。



女生徒の叫び声を聞いて先生たちが片葉に攻撃をしたのだった。



バシーーーーーーーン!!!!


片葉が庚の方へ少しでも近づこうと思い少しでも動けば、容赦なく攻撃された。





庚は私だってわかってくれるはず・・片葉はまだ信じていた。

昔の自分の容姿とはまるっきり変わってしまってもわかってくれる、そう信じていた。

イヤ、信じたかった。

現実が辛すぎたから・・。片葉

「庚っ!!私だよ。わかるでしょ・・?わかって・・・・・。」

片葉は今にも泣きだしそうな顔をしながら、庚を見つめた。

バシーーーーン!!

先生達からの攻撃は続いていた・・。

「何で私の名前を知ってるのよ!!私をたぶらかすつもりなのね?この悪魔っ!!!早く悪魔の町へ帰りなさいよ!私に近寄らないで!!」

・・・・・・・。

片葉の頭の中は真っ白になった。

大好きだった庚。

いつも一緒にいて、ケンカをしても次の日には一緒にいた。庚は頭がよくて片葉は頭が悪かったけど、お互いに無二の親友だと思い合っていた。

・・今も大好きな庚。

気が付けば片葉の瞳からは涙が溢れていた。

片葉はふらふらと空に舞い上がった。

一度だけ振り向き、庚を見つめてこう言った。

片葉

「さよなら、庚。」

そして泣きながら、学校から遠ざかっていった。

先生達が、生徒に怪我をした人はいないか確認している中、庚は考えていた。

庚(さっきの悪魔・・泣いてた。それにどこか片葉に似ていた気がする・・。

だけど、そんなはずないわよね。)

片葉の頭は真っ白のままだった。

目に入る景色も白黒のように感じた。

片葉の心の中には、水に石を投げてできる波紋のように暗い気持ちが広がっていった。

遅くなってすみませんでした↓↓m(__)m次話はなるべく早めに投稿しますので、最後までお付き合いいただけるとうれしいかぎりです(;^_^A

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ