灰色〜gray〜
悪魔は昔・・・天使だった。
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キーンコーンカーンコーン・・・
先生「あ〜・・片葉は後で天使指導室にくるように!」
片葉「・・・は〜い。」
ここは天使の養成学校。
生まれたての天使は何も知らない。
だからここ、養成学校で先生から基礎を学ぶ。
人と人の運命の赤い糸を結ぶキューピットでさえ、そう簡単になれるものではないのだ。
(はぁぁ〜・・・また先生に呼び出されちゃた。)
片葉はお世辞にも優秀とは言えず、何度も失敗をして先生に呼び出された事のあるいわゆる劣等生だった。
庚「片葉ってば、まぁたテストの点悪かったの!?」
そう片葉に笑いながら話掛けるのは、クラス1の優等生であり、片葉の無二の親友でもある庚だ。
片葉「ふぇ〜ん。笑い事じゃないよぉ。どうしよう・・・。」
庚「ま、とりあえず指導室に行って来な!遅いとまた怒られるよ!!」
庚にそう言われて、重い足を動かして天使指導室へ向かった。
コンコン。ノックを2回して返事を待つ。
先生「入れ。」
片葉「失礼します・・。」
(はぁ・・・今日は何言われるんだろ。)
先生の顔を見てみると、いつもよりも表情が固い。
(私、そんなにテスト悪かったのかな・・頑張ったのに。)
先生はずっと片葉の顔を見て黙り込んでいる。
片葉「先生?」
先生は大きくため息をしてから片葉に告げる。
先生「どうやらお前は天使になれる見込みがないようだ。この前の追試は大天使様から言われたものでな。あれに落ちたら天使昇格取り消しなんだ・・・。落ちたのは片葉、お前1人だ。」
天使にもテストはある。紙に書かれた問題を解くのではなく、課題にそって人を助けたりするのだ。
上のランクの天使を目指すごとに課題は難しくなる。
しかし、養成学校に通っている片葉たちはまだ半人前。
大天使様からの言いつけで1人前の天使になるための課題が抜き打ちで行われる。
片葉は自分1人が落ちたという言葉に衝撃を受けた。
片葉「そんな・・・じゃあ私はどうなるんですか!?」
先生は黙って同情するように片葉を見る。
養成学校で天使昇格テストに落ちたらどうなるか。
大人の天使たちは誰もが知っている暗黙のルール・・・。
しかし、片葉はまだそのことを知らない。
先生がやっと重い口を開いた。
先生「・・・お前はこれから4階に行きなさい。」
片葉はその言葉を聞いて驚いた。
4階は『禁止区域』。
生徒天使は行くことを許されていない階だ。
片葉「先生っ!その階は・・・」
片葉の言葉を遮るように先生が怒鳴った。
先生「いいから行きなさい!そこに居る方が全て教えてくれるから。」
先生の辛そうな口ぶりで、片葉はそれ以上何も言えなかった。
これから自分に何が起こるのか検討もつかなかった。
教室に置いていた自分のカバンを持って、4階へ向かった。
(4階かぁ・・・何をしてる階なんだろう。特別指導とか?それともスパルタ教育かな?そんなんじゃ甘いかな・・・1ヶ月みっちり修行とか?)
片葉は何が起きても悲しまないように辛そうなことをいろいろ考えた。
片葉は4階についた。
しかし4階だけは他の階と違い、冷たい空気を感じた。
(4階っていっても広いよなぁ。どこに行けばいい訳!?)
??「いらっしゃい・・・。」
後ろから凍りそうな気配と声がした。
片葉「誰っ!?」
片葉は思わず身構えた。
??「私の名前はレフィカル。あなたは片葉さんね?こちらにいらっしゃい。」
レフィカルと名乗る女の人は、グレーの髪と瞳で、グレーの服を着ている。
天使の色は白。
それ以外の色は特定の職業の人だけ。
(グレーの職種ってなんだっけ?グレーなんて授業でやったかなぁ?)
片葉はレフィカルの後についていきながら考えた。
レフィカル「ここで待っててね。」
レフィカルにそう言われた場所の入口の表札にはラボ4(第4研究所)と書いてあった。
(うちの学校にこんなところがあったんだ・・・。)
片葉が部屋の中を見回していると首に何かがチクッと刺さった。
片葉が痛いと思うと同時に片葉の目の前は暗くなった。
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片葉「うぅ〜ん。」
あれからどの位時間がたったのか考えることもできないぐらい、片葉は頭がぼんやりしていた。
(なんか体中が痛い・・・。)
レフィカル「おはよう。片葉ちゃん。」
片葉「レフィカルさん・・・?私・・?」
レフィカルは何も言わずに片葉に鏡を見せた。
そこにうつったのは・・・。
指を怪我してしまい、前作からだいぶ時間があいてしまいました^^;今回もファンタジーでいってます。楽しんでくださったら幸いです♪




