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赤い瞳で悪魔は笑う(仮題)  作者: tei
ep2.姉妹(キオク)
50/61

2-2

「更衣さんー、受付の方へどうぞー」

 呼ばれて、俺と紅也は受付の前へ行く。

「えーとですね、更衣さんの入院・治療費は、親族の方からすでにお振込みいただいているので……」

 受付の女性の言葉に、俺は驚く。……俺のことなんて、とっくに忘れていると思っていたのに。看病にも見舞いにも来なかった癖、こういったコトはちゃんとやってくれているものなのか。

「ですから、この書類をですね……」

 事務的な説明を適当に受け流しながら、俺は『親族の方たち』を思い浮かべる。まあ確かに、あの人たちは世間体を取り繕うためなら、この位気前良くやってくれるのかもしれないが。

「……はい、それではこれで退院手続きはおしまいです。お大事に」

――有難う御座います。

 そうして、俺はめでたく退院した。

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